
アニメ『艦これ』2期最終回に酷評! まさかの“遺影エンド”で1期を超える黒歴史へ (C)PIXTA
かつて一世を風靡したブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』のアニメ化として、大きな注目を集めていた『「艦これ」いつかあの海で』(TOKYO MXほか)。その最終回が3月25日に放送されたものの、ファンたちの予想を超えた“遺影エンド”に至ったことで、酷評の声が相次いでいる。
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全滅からの転生&遺影エンドに困惑
同作は、「艦これ」のTVアニメシリーズとしては第2期にあたる作品。前作から約8年ぶりの新作となり、原作プロデューサーの田中謙介氏が自らシリーズ構成・脚本を手掛けたことでも話題を呼んだ。
そんな注目作が第8話『いつかあの海で』をもって完結したのだが、ファンを感動させるエンディングになるはずが、まさかの大荒れ。賛否を呼ぶ展開がてんこ盛りになっていた。
TVアニメ【いつかあの海で】最終話、Final Episode"いつかあの海で"。
ご覧頂いた皆さん、あの時代を駆け抜けた「時雨」たちの戦いを見届けて頂いた皆さん、本当にありがとうございました!
艦娘たちと、いつかあの海で。https://t.co/8zgpRqXwLR#艦これ#いつかあの海で#最終話#時雨#未来 pic.twitter.com/KiUJzTkh2M— C2機関 (@C2_STAFF) March 25, 2023
大筋としては、主人公・時雨たち艦娘と、敵である深海棲艦との激闘が描かれる展開。大和、そして矢矧が率いる精鋭二水戦、第一遊撃部隊が敵部隊の中枢に切り込んでいく。
しかし深海棲艦の戦力は圧倒的で、艦娘はなす術もなく次々と敗れていくことに。最後まで残った時雨も負けたところで、画面が暗転。主人公サイドがまさかの全滅を迎えることになった。
さらに物語はそこで終わらず、エンディングでは艦娘とよく似た少女たちが現代の東京で過ごしている姿が。アニメ内の時代設定は戦時中の1944年なので、おそらく彼女たちは艦娘から人間に転生した…という表現なのだろう。
またCパートでは、艦船たちの“生没年”を次々と紹介する映像がお目見え。黒い画面をバックに映し出された艦娘のイラストと、悲壮感漂うBGMも相まって、ファンからは「遺影エンド」と揶揄されていた。
全滅からの遺影エンドという展開に、SNS上では《あまりにもやばすぎて草生えない》《視聴者は誰もそんなん求めてない》《爆笑してたら終わった》《これはなんと言えばいいのだろう…虚無感…?》《ひどい愛国ポルノだった》《艦娘全滅endはさすがに終わってるって思ったけど、そもそも艦これ自体終わってたわ》と散々な声が寄せられている。
悲壮感に満ちていたアニメ「艦これ」2期
大不評の嵐で終わってしまった「『艦これ』いつかあの海で」。ニコニコ生放送で最終回が放送された際の視聴者アンケートでも、案の定賛否が分かれており、「とても良かった」はわずか21.5%、「良くなかった」は46.7%と過半数を占めていた。
ちなみにアニメ「艦これ」1期もまた、一部では“黒歴史”と呼ばれているほどの問題作だが、その最終回の視聴者アンケートは「とても良かった」が25.5%、「良くなかった」が39.1%だ。どんぐりの背比べではあるが、2期は前作をさらに下回っている。
そもそも「『艦これ』いつかあの海で」は、放送当初からいろいろと問題が起きていた。
制作期間として3年もの時間をかけたにもかかわらず、放送開始からわずか4話でスケジュールが破綻し、放送延期を発表。その後もスケジュールが持ち直すことはなく、“月一のお楽しみ”として放送された。
また第4話では、戦時中の佐世保にもかかわらず、背景に突如西洋の剣や盾が現れるという作画ミスが起こり、「ロングソード事件」と呼ばれている始末だ。
アニメ化の失敗によって、「艦これ」が人気コンテンツの座に返り咲く可能性はますます絶望的になった。
ファンたちはさぞかし“悲壮感”に包まれていることだろう。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
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