神ゲーかクソゲーか…フロム屈指のトラウマボス「オンスモ」に賛否両論

神ゲーかクソゲーか…フロム屈指のトラウマボス「オンスモ」に賛否両論

神ゲーかクソゲーか…フロム屈指のトラウマボス「オンスモ」に賛否両論 (C)PIXTA

ストレスフリーがトレンドになっているゲーム業界において、高難易度のアクションゲームを作り続ける『フロム・ソフトウェア』。そんな“フロムゲー”の中でも、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けてきたのが「オンスモ」だ。

奇跡のゲームバランスとも言われるボスだが、実際のところゲーマーからはどのように評価されているのだろうか。あらためて検証してみよう。

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多くのゲーマーに絶望を与えた最強ボス

「オンスモ」とは、初代『ダークソウル』の中盤あたりに登場する複数ボス。「アノール・ロンド」というマップで立ちはだかる、「竜狩りオーンスタイン」と「処刑者スモウ」のコンビを指す名称だ。

素早く遠距離攻撃を持っているオーンスタインと、鈍重ではあるが一撃の火力が高いスモウという組み合わせの妙が、多くのプレイヤーを苦しめた要因だった。たとえ単体であったとしても苦戦しそうなほど強い性能をもつボスが、隙を見せずにラッシュをかけてくるため、初心者は何もできずに倒されてしまうのが関の山だろう。

実際に配信者が『ダークソウル』をプレイした際には、オンスモの攻略で詰まり、膨大な時間を費やすことになることも少なくない。

ちなみに同ボスはオーンスタインかスモウのどちらかを先に倒すと、もう片方が大幅に強化され、第二形態に突入するという二段構え。制作者の人間性を疑う仕様になっている。

今でこそアップデートや攻略情報が広まったことで倒しやすくはなっているが、リリース初期に初めて対峙したプレイヤーたちはさぞかし絶望したはずだ。

フロム産“複数ボス”の完成形?

歴代最強ボスとして挙げられることもあるオンスモだが、彼らとの戦いが“ゲームとして”面白かったかどうかは賛否両論のようだ。

実際にネット上では、《オンスモだけは絶対にクソゲーであるということをこれからの人生では常に主張していきたい》《噂のオンスモを倒した。ひどいクソゲーだった》《オンスモは心底クソゲーと思いながら涙目になってどうにか倒した覚えがあるわ》といった声も少なくない。

そもそもの問題として、強力なボスがコンビを組んだ“複数ボス”は、プレイヤーにストレスを与えるため嫌われがち。フロムゲーでは『ブラッドボーン』の「ヤーナムの影」など、さまざまな複数ボスが登場してきたが、そのたびに賛否を呼んでいた。

しかしオンスモに関していえば、攻略方法さえ確立させれば、ある程度安定して倒せる「奇跡的なゲームバランス」とも評価されている。そのため、《フロムの複数ボスで1番完成度が高い》と評価するプレイヤーもいるようだ。

昨年大ヒットした『エルデンリング』には、「神肌のふたり」というオンスモを意識したような複数ボスが登場したが、プレイヤーの中には《劣化オンスモ》と厳しい評価を下す人も。裏を返せば、それほどオンスモの完成度が高かったということだろう。

いずれにしろオンスモがある種の原点になっていることは間違いないので、「エルデンリング」でフロムゲーデビューした人は一度挑戦してみてほしい。

文=大上賢一

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voyagerix / PIXTA

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