
ジャンプ新連載が『ヒカルの碁』そっくり?『食戟のソーマ』作者が“お色気ナシ”で勝負 (C)PIXTA
4月10日発売の『週刊少年ジャンプ』19号で、原作・附田祐斗、作画・佐伯俊による新連載『テンマクキネマ』が幕を開けた。『食戟のソーマ』を手掛けた漫画家コンビの最新作として大きな注目を集める一方、その設定に既視感を抱いてしまった人もいるようだ。
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「食戟のソーマ」コンビが贈る異色の漫画
「テンマクキネマ」は、映画鑑賞が趣味の高校生・新市元(しんいち はじめ)が、映画脚本家・天幕瀧飛虎(てんまく たきひこ)の幽霊に取り憑かれてしまうストーリー。
天幕は存命だった時に完成させられなかった脚本が心残りで、新市に代筆を頼み込む。しかし脚本を渡したかった映画監督・白河龍はすでに亡くなっていた。
モチベーションを失いかける天幕だったが、同級生の俳優・倉井雛希(くらい ひなき)と出会ったことで強烈なインスピレーションが降りてくる。
そして成り行きから、新市は映画監督としての道を踏み出すことに…。
【少年ジャンプ新連載4連弾第1弾🎬】
「食戟のソーマ」コンビ、
待望の最新作❗️「#テンマクキネマ」
公式PV公開📽️忘れられない夏が
今、幕を開けるーー本日発売❗️
少年ジャンプ19号より連載開始‼️ pic.twitter.com/RhgoyOENsM— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) April 10, 2023
“映画”という少年漫画らしくない題材でありながら、第1話からヒロインや相棒と出会う王道の展開。高い画力とドラマチックな展開の組み合わせによって、はやくも大きな話題を呼んでいる。
同業者からの注目度も高いようで、ツイッター上では『斉木楠雄のΨ難』で知られるジャンプ作家・麻生周一が絶賛していた。
食戟のソーマの佐伯さん附田くんの新連載「テンマクキネマ」面白かった!来週号から藤巻さんも始まるしあの頃のジャンプの人達が次々と帰還して嬉しい☺️やる気出るぞ! pic.twitter.com/lEnLrdF3f7
— 麻生周一 (@shu1aso) April 10, 2023
どこか見覚えのある設定にツッコミ
ただ、読者の間では《まんまヒカルの碁じゃん》《現代版ヒカルの碁だな》《ヒカルの碁じゃんって思ったらみんな言ってた》《佐為が恋しくなっちゃった》といった声も。
主人公がケタ外れの才能をもつ幽霊に取り憑かれ、物語に巻き込まれていく設定は、たしかに『ヒカルの碁』にそっくりだと言えるだろう。
また、その一方で中性的な見た目の天幕が男性だったことが分かり、落胆してしまう人もいたようだ。
《ヒロインかと思ってた幽霊が男だったのでマイナス9億点》《女性だと思ってたからもうマイナス8億点付けたい》といった反響が飛び交っている。
「ヒカルの碁」で幽霊だった藤原佐為も中性的な見た目をしていたので、その点もリスペクトしている部分なのかもしれない。
かつて作者たちが手掛けた「食戟のソーマ」は、料理を食べた女性キャラの衣服が吹き飛ぶ“おはだけ”の演出が人気に一役買っていた。
最新作「テンマクキネマ」ではあまりお色気要素が期待できなそうだが、物語の魅力1本でどこまで勝負できるだろうか。今後の展開にも注目だ。
文=野木
【画像】
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