
劇場版では“包丁男”をカット…ツッコミ不可避の『SLAM DUNK』迷場面3選 (C)PIXTA
井上雄彦が手掛けたバスケ漫画の名作『SLAM DUNK』には、数々の名シーンが存在する。昨年12月に公開された劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』も、アニメの歴史に残るような感動作になっていた。
しかしその一方、実は同作には思わずツッコミを入れたくなる迷シーンも多い。とくに代表的な場面を振り返ってみよう。
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<その1>消滅したフンフンディフェンス
1つ目は、主人公・桜木花道の必殺技とも言うべき「フンフンディフェンス」。超人的な体力と瞬発力によって、相手のパスコースを全て塞ぐという技だった。
どうみても実現不可能な技であり、リアル路線の「SLAM DUNK」ではきわめてイレギュラーな描写だったと言えるだろう。
ちなみに「フンフンディフェンス」は作中屈指の知名度を誇るが、実は原作で登場したのは2回だけ。
一度目は連載初期、赤木剛憲との1on1対決で初めて登場。その次は、陵南高校との練習試合で、魚住純に向けて放っている。それ以降、花道は「フンフンディフェンス」を行う気配すら見せなかった。
登場しなくなった理由として、「SLAM DUNK」自体の路線変更が挙げられる。
初期の頃はラブコメやギャグの要素が強く、連載を重ねていくうちに本格バスケ漫画へと覚醒したため、「フンフンディフェンス」は場違いになったのだろう。