『水星の魔女』ヒロインが紅茶を飲んで炎上!「みんな大変な目にあってるのに…」

『水星の魔女』ヒロインが紅茶を飲んで炎上!「みんな大変な目にあってるのに…」

『水星の魔女』ヒロインが紅茶を飲んで炎上!「みんな大変な目にあってるのに…」 (C)PIXTA

新時代のガンダム作品として、各所で絶賛の声が上がっているアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(MBS/TBS系)。しかし4月23日に放送された第15話『父と子と』では、ヒロインのミオリネ・レンブランが「紅茶を飲んでいた」ことでSNS上が大荒れしてしまった。

【関連】アニメ『推しの子』初回から大盛り上がりも原作ファンは微妙な反応…「ピークはここで終わり」 ほか

ミオリネが叩かれてしまった理由とは?

第15話では、「フォルドの夜明け」と呼ばれる武装勢力に拾われたグエル・ジェタークの物語が描かれた。同作の世界では、宇宙で暮らす人間「スペーシアン」と、地球で暮らす人間「アーシアン」の間に経済的な格差があるという設定だ。

富めるスペーシアン側の御曹司として生きてきたグエルは、アーシアン側の武装勢力である「フォルドの夜明け」と行動を共にすることで、地球で暮らす人々の過酷な現状を目の当たりにする…。

一方で第15話では、グエルとは別軸で進行するエピソードもいくつか挟まれることに。その1つとして、ミオリネが「クワイエット・ゼロ」と呼ばれる計画について調べる話があった。

「クワイエット・ゼロ」とは彼女の父親・デリングが秘密裏に進めていた計画だったため、その部下であるラジャン・ザヒに話を聞きにいくことになる。

そしてミオリネがラジャンと会話する際に、紅茶を飲むシーンがあった。一部の視聴者には、このシーンのミオリネが「1人だけ安全圏でくつろいでいる」と受け取られてしまったようだ。

SNS上では、《なんかミオリネだけずっと安全圏にいるね…みんな大変な目にあってるのに》《ミオリネがただ安全圏で紅茶ズボボしてるのギャグかよ。どれだけ無能を晒せば気が済むんだ》《安全なところで紅茶を飲んでいるミオリネ…ってなってしまう。やはりヒロインはグエル…?》《ミオリネは何のために作ったキャラなんだ?》と憤る声が上がっている。

終わらないカップリング論争

シーズン1の終盤から、グエルは壮絶な境遇へと転落している。そのためとくにグエルのファンから、ミオリネを「安全圏にいるヒロイン」と批判する声が上がっている印象だ。

しかし他の視聴者からは、《15話分見てきて「ミオリネだけ安全圏にいて…」という感想出てくる人はもう一度最初から見直せ》《まさかミオリネが紅茶飲んだだけで叩かれるとは 脚本の方々も思ってなかっただろうな》《いちゃもんつけるのに必死すぎでは…そんなに苦手なキャラなら観なきゃいいのにねぇ》といった反論も。

たしかに現状のミオリネは、明らかにきな臭い「クワイエット・ゼロ」という計画を、スレッタの母親から唐突に託された立場。本当に“安全圏”なのかはわからない。

また、スレッタがやってくるまでの境遇としては、グエルこそが学園内で安定した立場を得ており、ミオリネはむしろ人権を奪われる側だった。そうした過去を忘れていない人々は、ミオリネを批判するグエルのファンたちに激しい疑問を感じているようだ。

さらにいえば、ミオリネとグエルはスレッタをめぐるカップリング論争のライバル同士。紅茶はただのきっかけで、元を辿ればグエスレ派によるスレミオ派への敵意が発端なのかもしれない。

このままではスペーシアンとアーシアンの本格的な戦争が始まる前に、視聴者たちのカップリング戦争が勃発してしまいそうだ。同じアニメを愛する者同士、平和に物語を楽しむことはできないのだろうか。

文=大上賢一

【画像】

master1305 / PIXTA

【あわせて読みたい】