『推しの子』『水星の魔女』EDだけ低評価!? アニメソングしか受け付けないオタクたち

『推しの子』『水星の魔女』EDだけ低評価!? アニメソングしか受け付けないオタクたち

『推しの子』『水星の魔女』EDだけ低評価!? アニメソングしか受け付けないオタクたち (C)PIXTA

今年4月から始まった2023年春アニメでは、さまざまな主題歌が話題になっている。知名度の高いアーティストを起用する作品も少なくないのだが、そのなかにはアニメファンの趣味に合わない楽曲も…。

とくにやり玉にあがっているのが、『【推しの子】』と『機動戦士ガンダム 水星の魔女』だ。

【関連】『推しの子』『鬼滅の刃』覇権争いの結果は…人知れず大コケするジャンプアニメも ほか

女王蜂がアニメファンの耳に合わず…

「推しの子」は、赤坂アカ×横槍メンゴの人気漫画を原作とした芸能アニメ。90分拡大で放送された第1話はツイッターの世界トレンド1位に入るほど話題を呼んだが、その勢いをさらに加速させたのが『YOASOBI』による主題歌『アイドル』だった。

アニメの内容とリンクした楽曲は大いに好評を呼び、YouTube上に投稿されたMVは2週間で5,600万回再生を突破している。

しかしオープニング曲が大絶賛される一方、エンディング主題歌として提供された『メフィスト』は微妙な盛り上がりのようだ。

「メフィスト」は、個性的なボーカルが魅力のロックバンド『女王蜂』による楽曲。「推しの子」のストーリーに合わせた歌詞になっているものの、曲調としては“女王蜂らしさ”が全開の1曲と言えるだろう。

しかしアニメファンの間では、《アイドルとの落差が酷いな。なんというかすんごく微妙》《ED、まったく合ってねえなあ…》《OPは覚えたいと思ったけどEDは微妙やな…》《OPもED映像神なんだけど、ED曲自体は微妙だったかも》と、辛口な評価が上がっている。

評価がハッキリ分かれるタイアップ曲

オープニングとエンディングで、楽曲の評価に激しく差が出ている「推しの子」。実はまったく同じ事態が、今年4月から始まった「水星の魔女」Season2でも起きていた。

同作のエンディング『Red:birthmark』は、『凛として時雨』のTKが作詞・作曲・プロデュースを手掛け、『BiSH』のアイナ・ジ・エンドが歌唱した楽曲。曲の始まりと同時に、力強い歌声が響きわたる構成となっている。

アイナといえば、以前から精力的にソロアーティスト活動を行っており、業界内では歌唱力の高さで有名だ。

しかし「水星の魔女」の主題歌に関しては、《内容は面白いんだけどEDを聞くのがつらい》《ED直前でイントロ流れてくるだけで不快感あるのがマジで嫌、今すぐ曲変えてくれ…》《EDはもう本当に歌声が無理…画は好きだからEDだけミュートしてる》《こんな秒で飛ばす曲は初めてかもしれん》と酷評を浴びている。

「女王蜂」もアイナ・ジ・エンドも世間的には評価されているアーティストだが、アニメファンの耳には馴染まなかったのかもしれない。とくに歌詞を聞き取りにくい歌声は、アニメファンに拒絶反応を引き起こす傾向がある。

過去にはアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の第2クールでオープニングに使用された『ジン』の『解読不能』が、アニメファンに猛反発されたことが。歌詞が聞き取りにくいとして、ちょっとした炎上騒動にまで発展していた。

同じ「コードギアス」の主題歌でも、『FLOW』の『COLORS』や『ORANGE RANGE』の『O2』など、聞き取りやすくノリやすい楽曲は好評だったので、アニメファンの好みがハッキリ出た事件と言えるだろう。

最近の音楽業界でアニメソングのような曲が流行るようになったのも、そうしたアニメタイアップの事情が関係しているのかもしれない。

文=大上賢一

【画像】

enzoix / PIXTA

【あわせて読みたい】