
『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)
現在、『ONE PIECE』でもっとも有力なラスボス候補といえば、誰もが“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチの名前を挙げるだろう。ここ最近の展開では、その邪悪な存在感がますます強大化している。
そこで今回は、物語のクライマックスに関わってくるであろう「黒ひげ=ケルベロス」説をあらためて紹介したい。
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黒ひげとケルベロスの共通点
ケルベロスとは、ギリシア神話に登場する犬の怪物を指す。冥界の入り口を守護する役割を担っており、3つの首や蛇のしっぽといった異形のデザインで知られているだろう。
そんな怪物と黒ひげの共通点として、真っ先に思い浮かぶのが「黒ひげ海賊団」の海賊旗だ。そこには3つ首のドクロが描かれており、ケルベロスを髣髴とさせる見た目となっている。
そしてケルベロスの頭は1頭ずつが交代で眠り、2つの頭はつねに起きているという設定だ。第966話で、バギーは黒ひげについて「生まれてこの方一度も眠った事がねェ」と語っていたが、両者は“眠らない生き物”という点が合致している。
また第440話にて、エースは黒ひげのことを「人の倍の人生を歩んでる」と評していた。これも黒ひげがケルベロスのような体質であることを指すセリフだったと考えると、容易に納得できるだろう。
さらにケルベロスは、意外にもお菓子などの甘いものが大好物。黒ひげもチェリーパイが好物で、初登場した第223話でもこれ見よがしにチェリーパイを食べ、お土産として100個も持って帰ろうとしていた。
まだ詳細は分からないものの、黒ひげがケルベロスをモチーフとしたキャラクターである可能性は高いのではないだろうか。