
『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)
『ONE PIECE』初期の強敵として登場し、今や四皇の一角にまで上り詰めた千両道化のバギー。5月8日発売の『週刊少年ジャンプ』23号に掲載された第1082話『取りに行こうぜ!!』では、バギーが秘めてきた“本心”が明かされ、読者たちを驚かせている。
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※『ワンピース』最新話の内容に触れています
最新話で描かれたのはバギー、ミホーク、クロコダイルが結成した“海兵狩り”の組織「クロスギルド」の現況だ。
彼らの本拠地「カライバリ島」では、海軍本部のTボーン中将を仕留めた一般市民が、海賊たちの歓待を受けていた。その一方で座長のバギーはますます祭り上げられているようで、クロコダイルとミホークから裏で制裁を受けてしまう。
そして2人は最終的な目標である「軍事国家」の設立について話し合うのだが、それを聞いたバギーは制裁を受けつつも猛反発。シャンクスが動いた今こそ「海賊王」になりたいと言い放ち、電伝虫で海賊たちに「ひとつなぎの大秘宝」を取りにいくと宣言する──。
さらに今回のエピソードでは、バギーとシャンクスの過去について、新たな事実が明らかとなった。
2人は若い頃“海賊王”ゴール・D・ロジャーの船員で、その後シャンクスが一緒に海賊になろうと誘ったが、バギーがにべもなく断った過去がある。
その理由はこれまで不明だったが、実はバギーはシャンクスが次世代の“王”になることを期待していたという。ところが当時のシャンクスが「ラフテル」を目指す気はないと告げたことに失望し、決裂したのだった。
一躍「海賊王」の候補となったバギー
バギーはシャンクスを嫌っていたどころか、ロジャーの後を継ぐ存在として認めていたからこそ、袂を分ったようだ。
そして、そんなシャンクスがあらためて「ひとつなぎの大秘宝」のために動き出したことで、若き日の野望に火がついたのだろう。
これまでは徹底して道化として描かれてきたバギーが思わぬ本心を明かし、熱い想いに触れた読者たちは、《ここに来てバギーの本音が聞けるとはちょっと感動》《バギーやっと本心を言ったか!!》《それこそ1年目から出てきてるキャラなのに、その本心が25年越しで明かされるとか激熱すぎる》と大興奮している。
また、「ひとつなぎの大秘宝」争奪戦への参加を表明したことで、今後バギーの立ち位置が大きく変わっていくことは間違いないだろう。
ネット上では《正直バギーが男としての株上げすぎてもうお前海賊王なれよって思ってる》《お前ほんとに海賊王の器だよ》と再評価する声も少なくない。
もしかすると、バギーが海賊王になるという結末もあり得るのかもしれない…。
文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)