
『ウマ娘』新規ガチャに疑問! アニメ主人公を“外す”選択に「商売下手」 (C)PIXTA
人気育成ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』にて、5月10日より新たな育成ウマ娘・ヒシミラクルが実装された。しかし実装のタイミングがあまりに悪かったため、一部のユーザーからは「商売が下手」との指摘が相次いでいる。
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意外性抜群なヒシミラクル
元ネタとなった競走馬のヒシミラクルといえば、活躍に波があった馬として有名。まずデビューから約1年間で16ものレースに出走するも、未勝利戦、500万以下、1000万下でなんとか3勝する程度だった。
しかし抽選の滑り込みで出走した『菊花賞』でいきなりG1を制してしまい、その後また勝てない時期が続いたかと思えば、『天皇賞(春)』と『宝塚記念』を立て続けに制覇。まさに「ミラクル」の名前にふさわしい競走馬だ。
他方で「ウマ娘」でのヒシミラクルは、どこか掴みどころのないキャラクター。期待には応えたいが、ふつ~に頑張り、ふつ~にサボりたくなってしまう。そんな“自称ふつ~ウマ娘”でありながら、時々あっと驚くようなミラクルを見せてくれるようだ。
★3[みらくるめーくあっぷ!]ヒシミラクル(CV:#春日さくら さん)が登場!
中距離や長距離で粘り強く走り続ける、のんびり屋でふつ~なウマ娘です!
ガチャで獲得すると今だけ「ヒシミラクルのピース×90」がおまけで付いてきます!#ウマ娘 #ゲームウマ娘 pic.twitter.com/SOcqyD7VSu— ウマ娘プロジェクト公式アカウント (@uma_musu) May 10, 2023
しかしそんな魅力的なキャラクターにもかかわらず、SNS上の反応は大荒れ。というのも、今回のガチャ更新ではナリタトップロードの実装を期待していた人が多かったから。
ナリタトップロードは、公式YouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」で配信されていたアニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』の主人公。5月7日にはアニメの最終話が配信されたばかりだった。
たしかにファンたちの盛り上がりに合わせるならば、このタイミングでナリタトップロードを実装するのがベストだっただろう。
なぜか叩かれてしまうヒシミラクル
ナリタトップロードの実装を“ズラす”という運営の選択に、ファンたちは我慢ならなかったようだ。
SNSなどでは、《まさかトプロがスルーされるとは思わなかった…》《このタイミングでナリタトップロード実装しないのはいくらなんでも商売下手すぎ》《アニメでめちゃくちゃ盛り上がって、最高の感動で終わって、楽曲まで追加して、絶対トプロって信じていたのに》《もちろんヒシミラクルは悪くないんだけど、普通に売上伸ばすチャンス逃してて企業として心配になる》といった声が。
ツイッタートレンドに「商売下手」が入るほどの騒ぎとなっていた。
そんな数奇な運命に巻き込まれたナリタトップロードとヒシミラクルだが、実はどちらも菊花賞馬であり、サッカーボーイ産駒という共通点もある。
そのため、ヒシミラクルの実装には《サッカーボーイ産駒はサッカーボーイ産駒でもヒシミラクルの方だ!》《そっちのサッカーボーイ産駒は予想してねぇよ!》《そっちのサッカーボーイ産駒!?》《このタイミングでそっちのサッカーボーイ産駒の菊花賞馬かよ》といったツッコミも殺到していた。
ウマ娘になっても人々を驚かせるヒシミラクル。一方でナリタトップロードには、不遇キャラが定着してしまうかもしれない。
文=大上賢一
【画像】
Koldunova / PIXTA