
『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)
5月15日発売の『週刊少年ジャンプ』24号に、『ONE PIECE』第1083話『あの日の真実』が掲載された。そこでシャンクスの“家系”にまつわる意味深な描写が飛び出し、読者を騒然とさせているようだ。
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※『ONE PIECE』最新話の内容に触れています
第1083話では、革命軍の幹部であるドラゴン、イワンコフ、サボがカマバッカ王国に集結。天竜人との戦いの現況について話し合う。
どうやら現在は作戦が順調に進んでいるようだが、ドラゴンは今後世界政府側の反撃として、「神の騎士団」が動き出すことを予想するのだった。
「神の騎士団」は以前も作中で言及されたことがある組織で、世界政府や天竜人の所有する戦力だと考えられている。今回、そんな組織のメンバーたちのシルエットが描かれたのだが、センターに立っている人物がなぜかシャンクスによく似ていることが話題を呼んだ。
とはいえ、シャンクスは四皇の一角を占める海賊であり、「神の騎士団」のメンバーとは信じがたい。そこで浮上しているのが、シャンクスと同じ生まれである「フィガーランド家」の者が「神の騎士団」に所属しているという説だ。
シャンクスの双子、あるいは近い血のつながりのある人物であれば、シルエットが酷似していたとしてもおかしくはないだろう。
やはりシャンクスは天竜人なのか
そもそもフィガーランド家とは何なのか振り返っておくと、これは昨年公開された映画『ONE PIECE FILM RED』で言及された一族の名前だ。
五老星が「シャンクスに娘がいた」という話の流れで、「あの娘がフィガーランド家の血筋でもか?」と、ウタを犠牲にすることを躊躇する場面があった。シャンクスの娘について“フィガーランド家の血筋”を疑うということは、シャンクスもまたこの一族の1人ということなのだろう。
一部では、シャンクスの本名が「フィガーラン・D・シャンクス」ではないかと考察されているようだ。
また、五老星の会話からは、フィガーランド家が世界政府や天竜人と密接な関わりを持っていることが窺える。元々シャンクスは天竜人の血筋と考察されていたので、フィガーランド家自体が天竜人の家系なのかもしれない。
だとすれば、「神の騎士団」にフィガーランド家の者が所属していたとしても、何もおかしくはないだろう。
そもそも作者の尾田栄一郎は、キャラクターの血縁を掘り下げることを得意とする作風だ。ルフィを筆頭として、サンジはヴィンスモーク家、ゾロは霜月の一族など、初期に登場したキャラクターたちはのきなみ親族や血縁関係が明かされている。
同じように、最終章ではシャンクスの血縁であるフィガーランド家が掘り下げられるのだろうか。今後、世界情勢に関わるであろうルフィたちの前に、“シャンクスの親族”が立ちはだかるのかもしれない。
文=野木
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)