『にじさんじ』郡道美玲の卒業に隠された裏事情! 決算資料から浮かび上がった運営方針

『にじさんじ』郡道美玲の卒業に隠された裏事情! 決算資料から浮かび上がった運営方針

『にじさんじ』郡道美玲の卒業に隠された裏事情! 決算資料から浮かび上がった運営方針 (C)PIXTA

人気VTuberグループ『にじさんじ』に所属していた郡道美玲が、6月21日をもって卒業することが判明した。運営会社であるANYCOLOR株式会社の判断には賛否の声が上がっているが、識者は「今後も同様のケースが相次ぐ」と指摘している。

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過激な芸風の女性ライバーが引退へ…

郡道は今年3月、第5回「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の試合をツイッター上で実況。「故意死球」をネタにしたことで大炎上したうえ、野球について全く知識がないとウソの弁解をしたことでも非難を受けた。

そこで数カ月にわたる謹慎状態に入っていたが、6月19日に「にじさんじ」公式ツイッターが郡道の卒業について報告。詳しい理由は明かされていないが、「双方合意」の上で卒業という判断に至ったとのことだ。

「郡道はもともと過激な発言をウリとしていたライバーで、これまでも何度も炎上までいかずとも、ボヤ騒ぎが起きていました。ですが『にじさんじ』運営のANYCOLORは、今年6月に東証プライム市場に上場市場区分が変更されたばかり。ますますコンプラ意識が厳しくなっています。これまで通りに活動したい郡道と、活動方針を変更させたい運営の間で、大きな溝があったのではないでしょうか」(ITメディア関係者)

激動の時を迎えた「にじさんじ」

「にじさんじ」は、アイドル路線とはかけ離れた、クセの強い芸風で知られている。過激発言の多いライバーも郡道だけではなく、今後どんどん首を切られるか、芸風の変更を強いられそうだ。

「ただ、今のところ『にじさんじ』からの引退者は、なぜか女性ライバーに偏っています。過激さでいえば、男性ライバーも大差がないどころか、大問題が起きたケースも少なくないんです」(同)

男性ライバーが優遇されているように見えるため、ファンの間では、「女性ライバーの扱いが不遇だ」という不満も溜まっている。

「実際に現在の『にじさんじ』は、男性ライバーの人気によって勢いを保っています。2023年4月期の決算説明資料を見ると、グッズやイベントチケットを購入する女性ファンの存在が目立っていました。

ファンの割合が女性に偏っているわけではないのですが、“推し”にお金を出す人の数は圧倒的に女性の方が多いということでしょう。営利的な判断もあり、男性ライバーを尊重する流れは止まらないのではないでしょうか」(同)

始動から5年を超え、VTuberのトップ企業は変化を続けている。今後も同じ勢いで成長を続けられるのだろうか。

文=「まいじつエンタ」編集部

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