GOTY候補から一転!『ディアブロ IV』大型アプデ大不評でボイコット騒動へ

GOTY候補から一転…『ディアブロ IV』大型アプデが大不評でボイコット騒動へ!?

GOTY候補から一転…『ディアブロ IV』大型アプデが大不評でボイコット騒動へ!? (C)PIXTA

今年の“GOTY候補”として注目を浴びていたゲーム『ディアブロ IV』に、ユーザーたちのボイコット騒動が巻き起こっている。先日配信された大型アップデート「1.1.0a」にて、ゲームバランスが激変したことが火種となってしまったようだ。

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やり込みプレイヤーが大幅ナーフに反発

『ディアブロ』シリーズといえば、ハックアンドスラッシュと呼ばれるジャンルの金字塔として、世界中のゲーマーに愛されてきたゲームだ。今年6月に発売された新作ナンバリングタイトル「ディアブロ IV」も、前評判通りの“神ゲー”として話題を呼んでいる。

しかし新シーズンに伴うアップデート「1.1.0a」にて、ゲーム内の環境が激変。これまでの職業(クラス)やビルドが軒並み弱体化されたことで、議論を呼ぶことになった。

なおパッチノートの「開発者メモ」では、一部のプレイヤーが自身より大幅にレベルが高いモンスターを倒せていた現状について、《長期的なゲームの健全性の観点から、正常と言える範囲を超えていると思われます》というコメントがあり、バランス調整の1つの理由となったようだ。

「アップデートの影響は、とくに海外で顕著に表れています。大型掲示板『Reddit』では、新シーズンの“ボイコット”を呼びかける運動が始まるほど。

メタスコアでお馴染みのレビューサイト『Metacritic』でも、スコアを下げようとユーザーレビューで0点を連投する荒らし行為が行われています。運営側は生放送でユーザーに説明していくようですが、すでに“釈明会見”などと揶揄されており、火に油を注ぐだけの結果になるかもしれません」(エンタメ誌記者)

リスクを伴うバランス調整

近年のゲームは完成品としてリリースされることは少なく、その後のバランス調整によって環境を整えていくことが当たり前になった。「ディアブロ IV」も同じようにリリース後の調整を行っただけなのだが、ユーザーの逆鱗に触れてしまったようだ。

「リリース後のアップデートでクオリティを上げていくことはもちろん重要ですが、そこにはリスクも潜んでいます。

たとえば2019年に発売された人気シリーズの最新作『ボーダーランズ3』も、度重なる装備などのナーフで物議を醸していました。ナーフに伴う爽快感の減少や、新たな攻略方法を再構築しなければならない面倒さなどが、火種になりがちなようです」(同・記者)

「ディアブロ IV」のナーフとは若干事情が違うが、ユーザーがガチャに大金を支払うソーシャルゲームやMMOなどでは、バランス調整にさらにシビアな目線が向けられるという。

「昨年は『ヘブンバーンズレッド』や『原神』なども、バランス調整によるキャラクターの弱体化で炎上しており、“返金”を求める声も数多く上がっていました。キャラクターをリアルマネーで集めるタイプのゲームは、どうしてもバフorナーフのリスクが高くなってしまいますね」(同)

リリース後のバランス調整が当たり前になった現在、運営側は新たな苦労を強いられるようになっているようだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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