
『Apex』世界大会で“アジア差別疑惑”をついに払拭!? カメラワークの改善と新機能導入で『VALORANT』に追随 (C)PIXTA
人気FPSゲーム『Apex Legends』の世界大会では、これまでに度重なるバグやクラッシュが発生しており、アジア差別の疑惑すら浮上していた。日本時間9月6日から9月10日にかけて、年間王者を決める大会が行われているが、多くの点に改善の兆しが見られるようだ。
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トラブルが付き物だったこれまでの世界大会
今回開催されているのは、『Apex Legends Global Series』(ALGS)Year 3の集大成となる『Championship』。スプリット1・2のプレイオフにおける成績上位30チームと最終予選を勝ち抜いた10チームが、イギリス・バーミンガムにて世界一を争っている。
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大会は今年で3年目を迎えており、これまでにも日本を含むAPAC NORTH地域のチームが奮闘を繰り広げてきた。しかしそこで毎度のように、大会運営の杜撰さが指摘されることに。
たとえば、昨年スウェーデンで行われた『Year2』スプリット2のプレイオフでは、PCのクラッシュなどマシントラブルが多発。また今年4月の『Year2』スプリット2プレイオフでは、マッチ中に致命的なラグが発生し、月面歩行のような状態になったことで大荒れした。
「もう1つの問題点は、アジア差別の疑惑です。大会の本配信ではリアルタイムで試合の様子が実況・中継されるのですが、APAC NORTH地域のチームのプレイはほとんどカメラに抜かれないのが恒例となっていました。
他チームとファイトが起きていても、一切カメラに映らない一方、North America地域のチームは何もしていないのに延々とカメラに抜かれ続けるなど、不可解なカメラワークだったため、日韓チームのファンが憤慨していたのです」(eスポーツライター)
ついに『VALORANT』のレベルに追いついた?
ところが今回の『ALGS』では、従来と比べてマシントラブルなどがかなり少なくなっている印象だ。
大会配信のカメラワークも劇的に改善されており、ファイトが行われている場所を的確に映し出すようになっている。そして『Fnatic』や『RIDDLE ORDER』など、日本代表チームの活躍ぶりも頻繁に抜かれるようになった。
そのため、ファンたちも《今回のALGS、過去一で見やすくなった》《NA大好きカメラワークから変わってめっちゃ見やすい》《ついにカメラワークがまともになった》《これ本当にALGSか…?》《3年目にして運営変わった?》といい意味でざわついているようだ。
「さらに今大会で変わったのが、試合を一時的に中断する『テクニカルポーズ』の導入。試合中にマシントラブルが発生しても、不利益が生じないように進行できる仕組み。『VALORANT』の大会ではお馴染みのシステムで、これまで散々導入を要望されてきましたが、ついに『Apex Legends』も同じレベルに追いついたようです。
しかし、初の試みということもあってか、『テクニカルポーズ』の発動タイミングはまだ明確化されていない印象。たとえば予選の試合では、交戦中にテクニカルポーズが使用される場面があり、賛否を呼びました。
海外の公式配信で解説を務めるNiceWigg氏は、《このポーズは支持できないかもしれない》《ふたたび集中することなんてできるのか?》と、選手の不利益になるのではないかと指摘していました」(同)
試合の公平性を担保するという意味で、「テクニカルポーズ」の導入は必須と言えるが、その発動ルールなどはまだまだ調整が足りていないようだ。これまでの“しくじり”によって、運営への信頼感が薄れていることも、反発を招いている理由かもしれない。
今後はさらなる大会運営の健全化を目指し、『VALORANT』を超えるFPSゲームに返り咲いてほしい。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
sasaki106 / PIXTA