
『ジャンプ』打ち切りラッシュ3連続! ついに窮地に追い込まれた“次マン大賞3位”『一ノ瀬家の大罪』 (C)PIXTA
9月18日発売の『週刊少年ジャンプ』42号で、雲母坂盾のボクシング漫画『ドリトライ』が完結を迎えた。ここまで3週連続で新連載の打ち切りが相次いでおり、次に脱落する作品の候補として『一ノ瀬家の大罪』の名前も挙がっている。
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3作連続打ち切りの悲劇…
「ドリトライ」は「ジャンプ」23号から始まった連載だったが、わずか19話で幕を閉じることに。元々同作の掲載順は芳しくなく、9話目で掲載順ワースト1を記録したことで話題を呼んでいた。
その後、怒涛の展開でストーリーを進めていたが、安定した人気の獲得には至らなかったようだ。
なお、先週発売された41号では、原作・附田祐斗と作画・佐伯俊による連載『テンマクキネマ』が終了。『食戟のソーマ』という大ヒット作をもつ実力派コンビの連載がたった21話で終了したことで、読者たちに衝撃を与えていた。
さらにその前の40号では、江ノ島だいすけの『人造人間100』が打ち切られていたため、これで3号連続の“打ち切りラッシュ”ということになる。
同じく新連載でいえば、30号から始まった蜂矢育生の『アイスヘッドギル』も苦戦中だ。最新号では「ドリトライ」に続いて巻末からワースト2の掲載順となっており、読者のあいだでは「打ち切りが近いのではないか」と囁かれている。
連載陣の新たな打ち切り候補は?
怒涛のように押し寄せる打ち切りラッシュのなかで、もう1つ完結を危惧されている作品がある。2022年にスタートした『一ノ瀬家の大罪』だ。
同作は、『ジャンプ+』で『タコピーの原罪』を大ヒットさせた漫画家・タイザン5による新連載。8月31日に発表された『次にくるマンガ大賞2023』のコミックス部門では、3位にランクインしており、その話題性の高さが窺える。
しかしどんでん返しを畳みかけるような展開に、付いていけないという読者も多く、ある時期から迷走を指摘されている状況。とくに直近の展開は、夢と現実が混ざり合っていることもあり、ネット上で激しい賛否両論を巻き起こしている。最新話では、X(旧・ツイッター)が騒然とし、一時はトレンド入りまで果たしていたほどだ。
読者の反応を見るかぎり、今後打ち切り候補の筆頭となることは避けられないだろう。
最近の「ジャンプ」連載陣では、人気小説家・西尾維新が原作を手掛ける『暗号学園のいろは』がブレイクの兆しを見せている。また『キルアオ』や『鵺の陰陽師』といった新連載が絶好調となっており、『アスミカケル』も熱狂的なファンを獲得している印象だ。
「一ノ瀬家の大罪」が生き残るには、壮絶な生存競争を勝ち抜く必要がありそうだが、どんな結果になるのか見守っていきたい。
文=野木
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