配信者効果でスイッチ売上ランキング1位に! 謎の『スイカゲーム』が大ブームを巻き起こしたワケ

配信者効果でスイッチ売上ランキング1位に! 謎の『スイカゲーム』が大ブームを巻き起こしたワケ

配信者効果でスイッチ売上ランキング1位に! 謎の『スイカゲーム』が大ブームを巻き起こしたワケ (C)PIXTA

最近突如として、『スイカゲーム』というニンテンドースイッチのソフトが爆発的なヒットを記録している。なぜ発売から約2年後に突如ブームが生まれたのかというと、人気ストリーマーたちによるゲーム実況が大きな影響を及ぼしているようだ。

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突如現れた謎のパズルゲーム

同作は、果物をテーマにした落ちものパズルゲーム。箱のなかに果物を落としていき、合体させることでスコアを伸ばしていく…という至ってシンプルな内容だ。

同作がニンテンドースイッチで配信されたのは2021年12月のことだが、なぜか2年近くが経過した今になり、突然のブームが発生。任天堂の公式オンラインストアで、『Pikmin 4』などを抜き去り、「ダウンロードソフトランキング」の1位に君臨している。

なぜ何の変哲もないパズルゲームが、日の目を見ることになったのか。その背景にあるのは、ゲーム配信者たちによる活動だった。

「発端となったのは、『OPENREC』で活動する配信者によるゲーム実況でした。最初に布団ちゃんが熱のこもったプレイで注目を集め、その後おおえのたかゆきが約13時間にわたって遊び倒すなど、中毒性のあるゲームとして仲間内で広まることに。

そこから、おおえのたかゆきと親交のある有名実況者・もこうや、人気YouTuberグループ・サワヤンが取り上げたことで内輪を超えたブームへと発展。さらに決定打となったのは、トップストリーマー・加藤純一による配信ではないでしょうか」(ゲームライター)

ゲーム配信の影響で売れたゲームの数々

大ブームが生まれたことで、今では多くの配信者たちがこぞって同作をプレイするように。VTuber界隈でも椎名唯華や星川サラを始めとした『にじさんじ』所属ライバーが一斉に手を付け始めるなど、熱狂は冷めやらない様子だ。

「一昔前には、“ゲーム配信のせいでソフトが売れなくなる”という説がゲーマーのあいだでまことしやかに囁かれていましたが、今回のムーブメントはそれに真っ向から反する現象でした。

ゲーム配信反対派は、視聴者が実況プレイを見るだけで満足するため、販促につながらないという意見でしたが、むしろ“自分でプレイしたくなる”のが人間心理だったのではないでしょうか」(同)

それを証明するかのように、「スイカゲーム」以前にも数多くのタイトルがゲーム配信の影響でヒットを飛ばしてきた。現在、任天堂の「ダウンロードソフトランキング」で2位に位置付けている『Vampire Survivors』は、その筆頭と言えるだろう。

また『Only Up!』や『Among Us』、『Fall Guys』といった作品も、配信で人気が爆発したタイトル。もっと開発規模の大きなタイトルでいえば、フロム・ソフトウェアの『ダークソウル』シリーズや『エルデンリング』などの成功も、配信人気が影響したと言われている。

配信映えすること、自分でもやってみたくなること、やり込みがいがあること…。そうした要素が、次世代のヒット作に求められる条件なのかもしれない。

文=「まいじつエンタ」編集部

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