『呪術廻戦』五条悟vs宿儺が衝撃の結末で大荒れ!「解釈違い」でファンが公式SNSに突撃する事態へ

『呪術廻戦』五条悟vs宿儺が衝撃の結末で大荒れ!「解釈違い」でファンが公式SNSに突撃する事態へ

『呪術廻戦』23巻(芥見下々/集英社)

『呪術廻戦』を代表する最強キャラクター、五条悟と両面宿儺による頂上決戦が、9月25日発売の『週刊少年ジャンプ』43号でクライマックスを迎えた。そこで衝撃の展開が描かれたことで、ファンのあいだではさまざまな意見が巻き起こっている。

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※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています

これまでの流れを振り返ると、伏黒恵に受肉した宿儺を倒すべく、五条が単騎での戦いを挑んできた。五条は「十種影法術」の最強の式神・魔虚羅を使役する宿儺に追い詰められるも、最終的に勝ちを確信する局面にまで至っていた。

ところが第236話『南へ』では、前回から展開が一変。五条は空港のような場所で、夏油傑や七海健人、灰原雄など、すでにこの世を去ったはずの者たちと再会を果たしていく。どうやらそれは生死の境で五条が見た走馬灯のようだ。

そして現実にもどると、その場には身体を切断された五条の姿が。ひとり残された宿儺は、勝利の理由を滔々と語りつつ、餞別とばかりに五条へと賛辞を贈るのだった──。

五条といえば現代最強の術師にして、作中トップクラスの人気を誇るキャラクター。そんな人物の死亡が確定したような演出が描かれたことで、SNS上では読者たちによる賛否両論の大激論が繰り広げられている。

一時はX(旧・ツイッター)のトレンドに「解釈違い」が入るほどの騒ぎで、作者や編集部への恨みつらみを語るファンも少なくない。さらに「ジャンプ」公式アカウントのリプライ欄にも、《呪術廻戦の五条先生の扱いは酷いと思いました。読者にショックとトラウマを与えることと、意表をついた展開で話を面白くすることはまったく異なります》といった意見が殺到していた。

「最強キャラの死」だけではない大荒れの理由

五条は作中屈指の人気を誇るため、その死亡を示唆する展開を受け入れられないファンが多数いることも当然だと言える。しかしそれだけでなく、五条の心情描写などを“解釈違い”と感じてしまう人も。

五条は宿儺に敗れたものの、全力をぶつけられたことを心底満足そうに語っており、わずかな悔恨も夏油に関する感情だけ。残された生徒たちが全滅の危機にあることを一切心配しておらず、“教師”としての顔を失ったように見える。

走馬灯のなかで、五条の本質は他者を守ることではなく、自分のために戦うことにあったとも説明されていたが、そのことを受け入れがたい人が多くいるようだ。もちろん、この先にさらにどんでん返しがある可能性もゼロではないが、現状ファンの大荒れは収まりそうにない。

そもそも漫画に登場する「最強キャラクター」は、作中のパワーバランスを崩すため、途中で退場させられることが多い。しかしその扱いは非常にデリケートで、一歩間違えればファンの不満が爆発してしまいがちだ。

たとえば『HUNTER×HUNTER』では、念能力を極めたアイザック=ネテロが“キメラアントの王”メルエムと対決して物語から退場。また『BLEACH』では「護廷十三隊」の総隊長・山本元柳斎重國が死闘を繰り広げて退場していったが、いずれも賛否両論を巻き起こす結果となった。

一方で、最後まで格を下げずに上手く消化された最強キャラクターとしては、『進撃の巨人』のリヴァイや『るろうに剣心』の比古清十郎などが挙げられるだろう。

「呪術廻戦」の五条は、この先どんな評価を下されることになるのか。それもすべてこの先の展開にかかっている。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『呪術廻戦』23巻(芥見下々/集英社)

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