
『パワプロ 栄冠クロス』課金要素に賛否…アプリストアで“星3以下”の大苦戦スタート (C)PIXTA
コナミデジタルエンタテインメントの新作スマホゲーム『パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード』(栄冠クロス)が、9月20日にリリースされた。
『パワプロ』シリーズの名物モードがアプリ化されたことで、一躍注目を集めているが、その一方で“課金要素”に賛否両論が巻き起こっている。
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名物「栄冠ナイン」にガチャ要素をプラス
同作のベースとなっているのは、「パワプロ」シリーズの人気モードである『栄冠ナイン』。プレイヤーが高校野球の監督になり、練習や試合を重ねて選手の成長させていくシミュレーションゲームだった。
従来の基本モードである『サクセス』とは違い、ゲームオーバーが存在していないのも特徴の一つ。目標である甲子園優勝を果たしても次の年が待っており、新入生も加入していくため、エンドレスで遊び倒すことが可能だ。
「栄冠クロス」は、絶大な人気の「栄冠ナイン」をスマートフォンで手軽に楽しめるのが魅力。基本的なシステムをそのまま継承しており、そのうえで「特待生」「成長板」「ライバル校」といった新要素も追加されている。
また“ソシャゲならでは”の要素として、いわゆるガチャにあたる「スカウト」というシステムも登場。さまざまなキャラクターを「特待生」や「マネージャー」として自校に迎え入れることができる仕組みだ。
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セレクションスカウト
「頼れる投手&マネージャー」
\[PSR]猪狩 守
[PSR]津野田 梨亜
[SR]早川 あおい
[SR]青葉 春人
[SR]京野 小筆
の出現率がアップ!⏫強力な投手&マネージャーを獲得して
チームを補強しましょう💪🔥#栄冠クロス pic.twitter.com/l6HF6ghjJu— パワプロ 栄冠クロス公式 (@pawa_eikan573) September 22, 2023
課金要素が反発されるワケ
ところがユーザーの中には、課金要素に不満を抱く人も…。
「当然ですが、ガチャで入手できるキャラクターの性能は折り紙付き。どれだけ強力なキャラクターを持っているかで、育成効率に大きく差が出るため、不満を抱く人が多いです。
無償でゲーム内通貨を入手可能なのですが、そこに思わぬ落とし穴が。無償獲得分の石に、10,000個までの保有上限が設定されているのです。トップレアのPSRを確実に入手できる“天井”は100回目に設定されており、そのために必要なパワダイヤは15,000個なので、無償石だけで天井まで引くのは難しいということになります。
一応、保有上限を超過した分は60日間の期限付きで保管されるものの、無課金ユーザーにはやや厳しい仕様かもしれません」(ゲームライター)
そもそも原作の「栄冠ナイン」は買い切りで販売されているゲームなので、スマートフォンアプリで課金を求められることに抵抗感がある人も多い。
各アプリストアのレビュー点数も苦戦しており、App Storeで配信されているiOS版は星2.6、Google PlayのAndroid版は星2.4という評価となっている(9月28日時点)。
とはいえ、課金要素は高みを目指す人向けなので、コツコツとマイペースに育成を遊びたいだけのユーザーには、あまり影響がないとも言える。「栄冠ナイン」のファンにどこまで受け入れられるのか、アプリの成功を祈りたい。
文=「まいじつエンタ」編集部
【画像】
Ivan Moreno sl / PIXTA