
『呪術廻戦』24巻(芥見下々/集英社)
10月30日発売の『週刊少年ジャンプ』48号に、人気漫画『呪術廻戦』の第240話「バカサバイバー!! ~生き残れ~」が掲載された。お笑い芸人の術師・髙羽史彦とすべての黒幕である羂索が対決を繰り広げるなか、意味深な描写が飛び出している。
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※『呪術廻戦』最新話の内容に触れています
岩手・御所湖の結界(コロニー)にて勃発した、髙羽と羂索の戦い。そこで髙羽は、自分が「ウケる」と確信したイメージを実現させる術式「超人」(コメディアン)によって、羂索を振りまわす。
1,000年間積み上げてきたノウハウが通じない、羂索にとって天敵のような相手だったが、すぐさまその術式のルールに対応。羂索は自身も同じ土俵にのぼり、お笑いのセンスで圧倒していくのだった──。
髙羽は自分の面白さに自信を持っているからこそ、その術式が無二の強さを誇っていた。しかし羂索に精神面で揺さぶりをかけられたことで、一気にピンチに陥った形だ。
他方で今回、髙羽は羂索にも術式の効果を適用させており、その効果対象が自身に限定されないことが判明。羂索はこの術式について「事象の創造」と表現しており、高いポテンシャルを持っていることがあらためて浮き彫りとなった。今後の戦いでは、髙羽が芸人としての自信を取り戻せるかどうかによって、結果が大きく変わってくるだろう。
また、そんな髙羽のポテンシャルを目の当たりにして、一部のファンのあいだでは期待が高まっている模様。五条悟を復活させる現状ほぼ唯一の手立てとして、髙羽の覚醒を望む人が相次いでいるのだ。
どう見ても意味深な表紙の構図
ちょうど今号の「ジャンプ」は、同日発売の「ジャンプGIGA 2023 AUTUMN」とコラボした仕掛けが用意されていた。「ジャンプ」の表紙が虎杖悠仁と宿儺、「ジャンプGIGA」の表紙が五条悟と羂索となっており、そのふたつがつながるように描かれている。
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— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) October 29, 2023
現在、作中の新宿では虎杖と宿儺の戦いが始まったばかりなので、この表紙から羂索と五条のマッチアップを予感せざるを得ない。五条は宿儺に敗れて物語から退場したが、もしかすると今後羂索と戦うために何らかの方法で復活するのかもしれない。
そうだとすれば、やはり期待がかかるのは髙羽の術式。「五条がよみがえったら面白い」という理屈で、五条の復活という事象を創造する可能性は否定できないだろう。
ただ、髙羽は「赤は御法度」という術師にはそぐわない価値観を持っており、今回黄櫨折の無残な死体を目撃して心が折れそうな様子を見せていた。生死にかかわる不謹慎なギャグは苦手としているようなので、これを克服できなければ、五条の復活は夢のまた夢だろう。
しかしメタ的に考察すれば、作中屈指の強敵である羂索に、ギャグキャラの髙羽が対峙する構図が成立していること自体が不可解だ。一部の読者からは作者・芥見下々の“暴走”とまで言われているが、実際には何か深い意図があるに違いない。
髙羽は芸人として一皮むけ、五条復活というファンたちの悲願を叶えることができるだろうか。
文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『呪術廻戦』24巻(芥見下々/集英社)