『ONE PIECE』革命家ドラゴンに意外な過去が判明! 突如浮かび上がってきた海軍元帥サカズキとの因縁

『ONE PIECE』革命家ドラゴンに意外な過去が判明! 突如浮かび上がってきた海軍元帥サカズキとの因縁

『ONE PIECE』106巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』のドラゴンといえば、ルフィの父であり、革命軍のリーダーでもある重要人物。11月6日発売の『週刊少年ジャンプ』49号に掲載された第1097話『ジニー』で、その意外な過去が明らかとなり、読者のあいだで波紋を呼んでいる。

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※『ワンピース』最新話の内容に触れています

最新話では、前回から引き続きバーソロミュー・くまの過去編が描かれている。奴隷の身分から解放されたくまは、一緒に逃げ出したジニーと共にソルベ王国で生活していた。

しかしある時、ソルベ王国の王が奴隷制に近い政策をとるようになり、くまは国王軍に反逆して投獄される。そこで彼らを救ったのが、後に革命軍を発足するドラゴンとイワンコフだった──。

若き日のドラゴンたちが描かれた今回のエピソードだが、くまとの会話シーンでは、重要な情報が明かされていた。ドラゴンは以前、海軍に所属しており、そこで武器の扱いを身につけた。海軍から離れることになった理由は「正義」を見いだせなかったためだという。

世界政府に敵対する革命軍のリーダー・ドラゴンが、かつては海軍の一員だったという驚きの事実。ここから浮上してくるのが、現海軍のキャラクターたちとドラゴンが過去に接触していたという可能性だ。

とくに有力な説としては、海軍本部元帥“赤犬”ことサカズキとの因縁があったのではないかと議論されている。

ドラゴンが革命軍を立ち上げた理由

現在ドラゴンは55歳だが、これはサカズキと同じ年齢。同時期に新兵として海軍で訓練を受けていた可能性がある。

ドラゴンは海軍には「正義」が見つからなかったというが、それはサカズキの掲げる「徹底的な正義」を受け入れることができず、衝突した結果なのかもしれない。

サカズキの正義は世界政府が決めたルールに逆らう者の命を容赦なく奪うものであり、そのためには無関係な一般人を巻き込むことも厭わない主義だ。

22年前にはオハラのバスターコールに際して、考古学者を1人も逃さないという目的のために、無関係な避難民が乗っていた船を一網打尽に。若い頃から「徹底的な正義」に近い思想を持っていたことは明らかなので、虐げられる者の味方であるドラゴンが反発したことは想像にかたくない。

そして逆にサカズキの側にも、ドラゴンとの因縁を感じさせる言動があった。

たとえばマリンフォード頂上戦争編では、サカズキはルフィのことを何度も「ドラゴンの息子」と呼んでいる。身近な海軍の将校であるガープの名前を出し、「ガープの孫」と呼んでもよさそうなものだが、なぜかドラゴンに執着していたのだ。

最近の『ONE PIECE』では、旧三大将に焦点が当たる描写が多い。クザンとガープの過去が描かれたり、ボルサリーノとベガパンク、戦桃丸の関係性が描かれたりと、さまざまな掘り下げが行われている。

次はサカズキのバックボーンが掘り下げられるのかもしれない。

文=Tら
写真=まいじつエンタ
■『ONE PIECE』106巻(尾田栄一郎/集英社)

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