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結婚生活を送っていくうちに、ほとんどの夫婦は何かしらの不満を抱くようになるもの。それを直接相手に伝えることによって、トラブルに発展してしまうこともあるようだ。とある掲示板では、夫のわがままな言動に振り回される女性の投稿が大反響を巻き起こしている。
投稿者は、妊娠中で専業主婦をしているという女性。身動きが取れない彼女に対して、公務員の夫は「俺の周りの奥さんは働いていてこんな暮らしをしている」「家を買って、頭金はこれだけ入れたらしい」「専業主婦なんて暇だし、生活やっていけない」といった言葉を投げかけてくるそう。投稿者は結婚前から専業主婦を希望し、夫もそれを了承していたはずなのに、今では手のひらを返して「出産後はすぐに働け」と圧力をかけてくる…と悩みを打ち明けていた。
他人の家庭と比べて愚痴を言ってくる夫に対して、掲示板上では《周りの奥さんと比べるんだったら、『じゃあその人と結婚すればよかったね!』って家出してやれ》《よその家を気にする男ってすごく見栄っ張りで面倒くさそうだなあ》《これは妻だけでなく子どもに対しても、よそと比べて自分の理想を押し付けるパターンだね》といった声が続出。
また安易に共働きを勧める言動に対して、《共働きになったら家事育児が折半になるってことを旦那は理解してるのかな?》《嫁に正社員と同じ時間働いて欲しいなら、旦那も子どもが風邪の時に休む、または保育園へお迎えに行くって発想はある?》と疑問を呈する声も上がっている。
ワンオペ家事・育児を強いられる専業主婦
そもそも専業主婦という立場は、夫から〝突き放される〟ことが多いのかもしれない。最近では、1人で家事・育児の大半を担う「ワンオペ家事・育児」を強いられがちな風潮も問題視されている。
株式会社フェリシモの「フェリシモMAMA 部」が2019年に行った「ママの自分時間についての実態調査」というアンケートによると、ワンオペ家事・育児を行っている専業主婦の割合は53.6%。フルタイムで働いている人に比べて、約2倍という数値となっている。また、ワンオペ家事・育児中の女性に「自分のために使える自由時間」を尋ねたところ、過半数が1日のうち1時間未満という結果に。多くの人が家事・育児という2つの柱を1人で支えていることが浮き彫りになっている。
実際にワンオペ家事・育児で疲弊し、非協力的な夫に不満を抱いている女性も多い様子。ネット上では「熱が出ても自分の食べるものだけ心配して、私のご飯すら用意してくれなかった。殺意がわいた」「旦那が2人目を希望してるけど、どうしても欲しいなら毎日6時に帰ってきて手伝え」「激務で息抜きしたいのはわかるよ。でも私は出産してから一度も息抜きしてないんだけど」といった声が見受けられた。
専業主婦だからといって、家庭内のことを1人でこなせるわけではない。せっかく結婚したならば、お互いに支え合える関係を築いていきたいものだ。
文=川崎かほ
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