上司へのスタンプ送信はナシ?「スピード感」のない日本のビジネスシーン

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最近では「Slack」や「Chatwork」など、業務上のやり取りを目的とした「ビジネスチャット」ツールが注目を集めている。欧米諸国では急速にビジネスチャットの導入が進んでいるようだが、日本ではさまざまな〝障害〟に突き当たることも多いようだ。

ワークスモバイルジャパン株式会社は、今年8月に「新入社員から上司への社内チャットにおけるスタンプ利用に関する意識調査」の結果を発表。ビジネスチャット導入企業で働く30~50代のビジネスパーソンを対象に、チャットにおける「スタンプの使用」についてアンケートを行った。

アンケートでは「社内チャットで、新入社員が上司にスタンプを使用することをどう思いますか?」という質問に対して、55.2%の上司が肯定的な回答を選ぶ結果に。利用NGと答えた上司は18.7%で、26.1%は「どちらでもない」という回答を選んだ。

また、上司の中でも世代によって考え方が異なる様子。年代別のアンケート結果を見てみると、新入社員から上司へのスタンプ利用をOKと考えている割合は30代で59.9%、40代は61.4%。そして50代は最も低い44.3%という割合になっている。

その他アンケートでは、業務を指示した際に新入社員から「了解しました!」とスタンプが送られてきた時の印象についても調査。46.3%の上司が「とても良いと思う」や「良いと思う」といったポジティブな回答を選んでいる一方、「悪いと思う」は20.1%、「とても悪いと思う」は8.8%という結果となった。

日本の企業にはスピード感が足りない?

ネット上でも、新入社員のスタンプ利用に違和感を抱く人は多い様子。アンケートの結果に対して、《新入社員に限らずナシかな。スタンプって失礼な感じがする》《心の中でもやもや~ってなる。逆にメールでの丁寧な文章だったり、電話で直接話したりできる人はきちんとしてる印象になる》《同期ならスタンプでもいいと思うけど、上司と部下なら普通はスタンプなんて使わないよ》といった声が相次いでいる。

その一方で、《Slackとか使うなら逆に絵文字でどんどんリアクションして、業務をスピーディーに進めていった方がいい》《社内の連絡ツールでスタンプは普通に使う。お局様はタメ語とかスタンプとかには異様に厳しいけど、上司もスタンプ使うしちまちま文字打つの無駄だから効率を重視すべき》とスタンプ利用を擁護する意見も上がっていた。

そもそもビジネスチャットの強みは、業務上のコミュニケーションを円滑にしてスピード感をアップできる点にある。日本でビジネスチャットを根付かせるためには、先に暗黙の了解となっている「ビジネスマナー」の改革に着手するべきなのかもしれない。

文=前田敦

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