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不倫や浮気は、パートナーに対する最大の裏切り行為。愛情が冷めてしまうのも当然だが、子どもがいる場合には離婚を選ぶのも難しいだろう。世間の女性たちは浮気が発覚した後、一体どんな対応をとっているのだろうか?
とある掲示板では「夫の浮気が発覚した後に関係を再構築した」という投稿が、大きな話題を呼んでいる。投稿者の女性によると、およそ1年前に夫の浮気が発覚し、当時は毎日悲しみに暮れながら話し合いをしていたそう。しかし離婚や別居ではなく夫婦としての“再構築”を選択し、現在では不倫前よりも仲の良い夫婦になったという。女性は「珍しいかもしれませんが」と前置きをし、「同じような経験をされた方はいますか?」と問いかけていた。
この投稿に対して、ネット上では《再構築したし、今では仲良くやってる。でもスマホは監視してるし、信頼は二度としない》《信用するのは一生無理だと感じる。子どもがいるからって割りきるしかないでしょ》《家族としては上手く行ってるけど、もうキスすらできない》といった辛辣な意見が続出。不倫発覚後も離婚を選ばない女性は意外と多いようだが、一度浮気をした相手を信頼するのは難しいようだ。
また一度でも浮気されると許さないという意見も多く、《私は無理だな。結局コイツは何かあれば真っ先に私を裏切るんだなって思う》《不倫した相手を許せるなんてすごいなあ。心も体も受け付けない》《他の女を抱いた旦那とか、うっかり手が触れるのも嫌悪感が出る》といった声が飛び交っている。
不倫後に離婚を選ばないのはなぜ?
「不倫が発覚しても離婚にならなかった」というケースは美談のようにも見えるが、女性側の心境はそう単純なものではないらしい。
総合探偵社「株式会社MR」は今年6月、不倫された経験がある192名の女性を対象として「不倫後の決断についてのアンケート調査」を実施。不倫発覚後に離婚した女性にその理由を尋ねたところ、「配偶者への愛情が残っていた」という回答はわずか28.9%にとどまっていた。
一方で「子どもがいたから」と回答した女性は57.9%。「離婚すると経済的に苦しくなるから」と答えた女性は41.3%にのぼっている。愛情の有無よりも、現実的に家庭を見た時に離婚に踏みきれなかった夫婦が多いようだ。
ちなみに離婚を選んだ女性にその理由を聞くと、「配偶者への愛情が失われたから」(53.5%)や「配偶者を信じられなくなったから」(45.1%)といった回答が過半数を占めていた。
離婚に至るかどうかは人によって異なるものの、ほとんどの女性が不倫によって深く傷ついている。信じている相手から裏切られた心の傷は、そう簡単に癒えるものではないのだろう…。
文=彅野アン
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