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「実はね、私、不倫してるんだ」──そんなことを突如自分の友人から聞かされたら、誰もが戸惑ってしまうはず。モラルと友情、どちらを取るべきなのか悩んでしまった時、世間の女性たちは一体どのように対応しているのだろうか?
最近、とある掲示板で、「既婚者の友達が不倫しています」という投稿が話題を呼んでいた。投稿者の友人は夫との仲が悪く、子どものために離婚はしないが「心は不倫相手にある」と言っているそう。投稿者にとっては数少ない友人であるものの、そんな彼女を「どうしても許せない」という。説得を試みても全く聞いてもらえない状態らしく、吐き気がするほど嫌になってしまったようだ。そこで投稿者は、ネットユーザーに向かって「この友人関係はもう切るしかないのでしょうか」と問いかけていた。
この投稿に対して、ネット上では《不倫相手と会う口実に使われる可能性があるから、距離を取った方がいい》《私の前で男の話は一切しないでと言いましょう》《あとあとややこしくなるんだから、新しい友だちを作れば?》《人の好みは変えられないし、合わないと思ったら引いた方がいい》などのようなアドバイスが飛び交うことに。
中でも特に多かったのは、「不倫が終わるのを待つ」という意見だ。《一旦関係を切って、不倫が終わったらまた仲良くすればいい》《距離を置いて不倫が終わるのを待つべき》など、多くの人が一時的に距離を置くことを勧めていた。
不倫はどの程度の期間続くもの?
ただ、不倫が終わるまで距離を置くとしても、それまでにどれほどの期間が必要になるのだろうか?
弁護士相談プラットフォームを運営している「株式会社カケコム」は今年6月、「不倫期間と不倫の終わり方に関するアンケート」を実施。実際に不倫した経験がある男女100名を対象として、どれほどの期間にわたって不倫していたのか調べていた。
調査の結果として最も多かったのは「1~3年」と回答した人で、その割合は全体の24%。次点で多かった「3カ月~半年」は23%で、合計すると47%とほぼ半数に等しい分布となっていた。最も長い期間である「3年以上」と答えたのはわずか13%であり、「不倫は平均すると1年で終わる」という通説に近いような結果となっている。
なお、不倫関係が終わる原因として最も多かったのは「周りにバレそうになった・バレた」が27%、「気持ちが冷めた」が20%、「自然消滅した」が16%。不倫の最中は気持ちが盛り上がっていたとしても、さまざまな要因によって終わりを迎えるようだ。
親しい友人が不倫関係にあると知ってしまった際には、内心ではモヤモヤとした感情が生まれるもの。友人が大切であるならば、時にはあえて距離を置くことも友情と言えるのかもしれない。
文=松林ヒノキ
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