『YOASOBI』に『ずとまよ』…“ボカロ残り香”で白熱する日本音楽シーン

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2020年は日本の音楽シーンにとって、大きな転機となる1年だったのかもしれない。『YOASOBI』に『ヨルシカ』、『ずっと真夜中でいいのに。』(以下、ずとまよ)──〝ボカロ文化〟出身という共通の背景をもつアーティストたちが、次々と大ブレークを遂げたのだ。

それぞれユニット名に「夜」が含まれていることから、3組のアーティストのファンは『夜好性』という総称をもつ。「YOASOBI」はボーカルのikura(幾田りら)と、ボーカロイドを使った楽曲制作を行う〝ボカロP〟のAyaseによる2人組ユニット。代表曲『夜に駆ける』のMVは、1億1千万超えという驚異的な再生数を誇っている。ネット上では以前から熱狂的な人気を集めていたが、今年6月頃から地上波でも大きく取り上げられるように。9月に配信リリースされた楽曲『群青』がブルボン『アルフォートミニチョコレート』のCMに使用されるなど、さまざまなタイアップも始動している。

また「ヨルシカ」も「YOASOBI」同様、ボカロPと女性ボーカルという組み合わせのユニット。今年に入ってタイアップの数が急増し、『NEWS23』(TBS系)のエンディングテーマ『風を食む』や、劇場アニメ『泣きたい私は猫をかぶる』の主題歌『花に亡霊』などで注目を集めてきた。

その一方、「ずとまよ」はボカロ文化の影響を受けた音楽性が人気を呼んでおり、編曲にボカロPが携わっていることが多いのも特徴。2021年には映画『さんかく窓の外側は夜』や、実写映画『約束のネバーランド』の主題歌を担当することが決まっており、今後の躍進が期待されている。