“ズーム疲れ”の原因って? リモートワークの効率が一気に上がる「ビデオ通話の極意」

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新型コロナウイルスの流行によって、世間では一気にリモートワークが浸透している。ビデオ通話などを使って、自宅にいながら会議をしているという人も多いのではないだろうか。先日放送された情報番組『ガッテン!』(NHK総合)では、そんなビデオ通話にまつわるさまざまな知恵が紹介された。

ビデオ通話は便利な反面、なぜか通常の会議よりも疲れやすいという一面が、よく指摘されている。最近ではWeb会議ツール『Zoom』の名前から、「ズーム疲れ」という言葉まで登場するほど。そこで「ガッテン!」では、ビデオ通話に伴う疲労の原因として、通話の画面とカメラとの位置関係に注目。

番組によると、ビデオ通話中にカメラを見ると相手の表情が見えず、画面を見ると自分の表情が相手から見えなくなってしまうそう。相手と自分の目線が合わないため、対面での会話より集中力が求められ、疲れてしまう原因となっているようだ。

なんとなく感じていたストレスの原因が明かされたことで、ネット上では《たしかにビデオ通話って、どこを見ていいのかわからなくて疲れるんだよな》《知らないうちにストレスたまってたのはこれか! ビデオ通話だと会話が詰まりやすいんだよね》《アイコンタクトがないと相手の反応とか空気が読めなくて話しづらい》と納得の声が上がっていた。

会話を盛り上げるには「うなずき係」が必要!?

しかし、ビデオ通話が盛り上がらない理由は、他にもまだある。それは誰もが会話の相槌として自然に行っている「うなずき」だ。身体の動きと会話には深い関係があり、とくにうなずきがリズムをとるのに重要だという。

番組ではこれを確かめるため、ラッパー・晋平太を招いた実験を披露。身体が動かせない状態で晋平太にラップをさせたところ、言葉が本業であるはずの彼ですら何も言えなくなってしまう。しかし、身体は動かせないが目の前で聞き手にうなずいてもらう…という状況では、うなずきによってリズムをとり見事にラップを成功させていた。

また番組内では、ビデオ会議の際に「うなずき担当」を設けているという会社も紹介。画面内に心からうなずく人がいると、他の人も自然とうなずくようになり、会議に一体感が生まれるという。会話が盛り上がるため議論が深まるなど、結果は上々だそうだ。

シンプルながらも意外と忘れがちな「うなずき」の重要性に、SNS上では《うなずきがあるだけでこんなに違うんだ》《ビデオ会議ではうなずき、ジェスチャーを意識して行うのが良いんですね!》《うなずき係ってちょっとバカっぽいと思ったけど番組見たら納得》と驚きの声が上がっていた。

相手の表情が分かりづらいことや、うなずきが減ってしまうことが「ズーム疲れ」の原因の1つだったよう。それ以外にも、通話中に画面を見続ける目の緊張やパソコンを使ったマルチタスクも、しばしば疲れの原因と指摘されている。マルチタスクを止め、代わりにうなずきで会話を盛り上げるようにすれば「ズーム疲れ」も減らせるのかもしれない。

文=山野あおば

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