こんな彼氏は捨てるべし!「お肉乗ってる〜」“体型イジリ”というモラハラ

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身体のパーツやフォルムに対する〝体型イジリ〟は、多くの人が経験するもの。とくに分別がつかない子どもの頃は、強烈なフレーズも平気で使いがちだ。他方、世間には大人になってもこのノリから抜け出せず、歳だけとった〝痛い〟人間も多い。とある掲示板でも、そんな人種から心ない言葉を浴びた女性の悩みが話題を呼んでいる。

投稿主は彼氏持ちとのことだが、彼氏は顎や腹部の肉をポヨンポヨンと触ってきては、「うわっお肉乗ってる〜!」などと体型イジリをしてくるそう。しかも、この行為はほぼ毎日にわたって行われ、女性もだんだんうっとうしく感じ、ストレスの元になっているのだという。

投稿主が共通の悩みを持つ女性からの意見を求めたところ、《言われないし言われたら結婚してないし別れる》《うざ、って正直に言ったら? 真顔で》《頭髪触って「うわ! 薄毛になってきてない? ヤバいかも頭皮!」と返せばいい》など、同情的な意見が多数寄せられることに。卑しい彼氏への厳しい声は、センセーショナルな邦題で話題となった2009年公開のハリウッド映画『そんな彼なら捨てちゃえば?』といった具合だ。

一方では、彼氏の言動に理解を示す書き込みも目立つ。《遠回しに痩せて欲しいって言ってるのでは》《痩せれば良いのに。そしたら指摘してくれた彼氏に感謝するようになる》《顎やお腹なら、愛情表現なんじゃないのかな?》など、「私は男心を理解している」とでも言いたげである。

体型を卑下する広告の廃止に5万弱の署名が

しかし、「人が嫌がることはしてはいけない」という当たり前のモラルや、ハラスメント防止が叫ばれる社会通念に照らし合わせれば、投稿主が不愉快に感じている以上、彼氏の言動は許されるべきではないだろう。現在はストレス程度に留まっているようだが、事の次第によっては思わぬ事態を招くこともある。実際、スレッドでは《私は若い頃それで拒食症になった》など、壮絶な体験談も語られていた。

「たかがイジリに過剰反応」との意見もあるだろうが、そのような風潮に押しつぶされてきただけで、人々は体型イジリへの拒否感を内に秘めている。それをあらわす一端となっているのが、署名サイト「Change.org」の「YouTubeでよく見る体毛や体型などに関する卑下の広告、やめませんか?」なる署名活動だ。

発起人は、動画サイトの広告でよく見かける「体型がふくよかなことが貶められたりそのために浮気したりされたりしている」「体毛や体のそれぞれの特徴がまるでダメなことのように取り上げられて、貶められたり、バカにされている」ような描写に問題意識を持ったそう。実例として、告白相手に「デブは恋愛対象外なんだ」とフラれた女子高生が、男を見返すためダイエットに励む…という内容のサプリメント広告を添付していた。

男女関係なしに「体型をバカにするのはやめよう」と呼びかけたこの署名は、12月現在で5万人弱もの賛同が集まっている。こうした動きや数を見るに、やはり人々の内心には、体型についてとやかく言われたくないという意識があることがうかがえるだろう。

デリケートな要素であることから、一生のトラウマになる人も多い体型の話題。イジリなどと生温く呼ばれているが、立派なモラル・ハラスメント行為であることは間違いない。男女問わず、共通の課題として追及していくべきだ。

文=大上賢一

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