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趣味を仕事にした人を除けば、誰もが「働きたくない」という気持ちと戦いながら日々を過ごしているはず。もし楽しく働けるなら、それに越したことはないだろう。最近ではとある掲示板で「仕事を楽しくする工夫は?」というトピックが立ち、注目を集めているようだ。
多くの社会人は、仕事に対して自分なりの“楽しみ方”を持っている様子。掲示板上では《仕事は全て金に換算すると楽しくなる》《雑念を捨てて全集中。スムーズにいった場合はほど良い疲労感と脱力感を楽しめる》《仕事は娯楽。パズルを解いているような感じだと思う。自分が好きで、得意な仕事に就くのがポイント》といった回答が上がっていた。
自分の価値観や考え方を変えるだけではなく、自分の外にあるもので“動機付け”することも有効な手段。ネット上では《気分に合わせたマイコーヒー、マイお茶を用意する》《お気に入りの文房具やグッズを身の回りに置いてテンションを上げる》《おいしいおやつを引き出しの中に忍ばせておく》《心の中で『情熱大陸』のテーマを流しながら仕事する。終業後はもちろん『エトピリカ』を流してエンディングを迎える》など、さまざまな“ライフハック”が投稿されている。
「めんどくさい」「働きたくない」というマイナス思考に陥らないよう、できるだけポジティブな環境作りをするのが仕事を楽しくする秘訣なのかもしれない。
仕事を「楽しい」と思う瞬間は?
今年11月、『株式会社ビズヒッツ』は働く男女500人を対象とした「仕事が楽しいと思う瞬間に関する意識調査」の結果を発表。アンケートの中で「どんな時に仕事を楽しいと感じるのか?」と尋ねたところ、1位は「感謝されたとき」という回答に。2位には「仕事がうまくいったとき」、3位には「顧客や会社に貢献できたとき」といった回答が続いている。
たとえば塾講師として働く20代の男性は、生徒や生徒の保護者から「夢が叶った」と感謝されたときに楽しさを見出しているとのこと。他にも、《お客様から楽になったと喜んでもらえたり、その後の変化を教えてもらったとき》《お客様の要望を実現し、次の仕事につなげたとき》《自分の開発したシステムが実際に運用されて利用者の役に立ったとき》などのコメントが上がっていた。
アンケートの結果を見てみると、“やりがい”に関する回答が目立つ。自分の仕事が誰かのためになり、感謝されるということは、仕事における大きな原動力となるようだ。やはり仕事が成功したり、自分の働きが認められたりするのはうれしいものなのだろう。
仕事は楽しむものではなく、「苦労してお金を得る手段」という考え方では、モチベーションも下がってしまうもの。どうせなら楽しく働けるよう、自分なりに工夫してみてはいかが?
文=川崎かほ
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