
『呪術廻戦』1巻(芥見下々/集英社)
呪術師たちの活躍を描くアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)の第11話が、12月11日深夜に放送された。絶望に叩き込まれる登場人物の様子に、衝撃を受ける視聴者が続出している。
【ネタバレあり】第11話「固陋蠢愚」
恐るべき呪霊・真人が引き起こした変死事件をめぐり、調査を続ける呪術師たち。虎杖悠仁は事件現場の映画館に居合わせた高校生・吉野順平と接触し、事情聴取を試みる。
【この後すぐ!】
あと10分で『#呪術廻戦』第11話「固陋蠢愚」が放送!真人に追い詰められた七海は呪力の制限を解除し…⁉https://t.co/fzaDC2fkGi pic.twitter.com/FYRJPy7bZA— 『呪術廻戦』アニメ公式 (@animejujutsu) December 11, 2020
真人に魅入られている順平は、呪霊を払う存在である呪術師に警戒心を抱いている様子。しかし、虎杖は事件の話を早々に切り上げ、映画館で観ていた作品を尋ねるのだった。そこで順平が「ミミズ人間3」というマニアックな映画の名前を挙げると、虎杖は「あれ超つまんねぇよな」と反応。映画談議は盛り上がり、順平は意気揚々とディープな作品語りを展開する。さらに虎杖は「今度オススメあったら(映画館に)連れてってよ」と言い、グイグイ距離感を詰めていく。
そこでたまたま順平の母・凪が通りかかり、虎杖は夕食をご馳走になることに。虎杖は凪ともすぐに打ち解けたようで、食卓では無茶ぶりされた〝モノボケ〟にもきっちり対応。映画ネタを披露して、順平の笑顔を引き出してみせた。孤独だった順平が友人と戯れている様子に、凪もうれしそうな笑みを浮かべる。
その夜、深夜にリビングで目を覚ます凪。目の前にはなぜか、呪いを呼び込む〝両面宿儺の指〟が置かれていた。そして凪は、呪霊によって無残な死を遂げることに──。
コミカルな展開から、一瞬にして惨劇へと移行した今回の「呪術廻戦」。ネット上では《順平が笑い合える友達ができたと思ったのに、これは酷すぎる》《途中までは楽しそうだったので反動が凄まじいな》《もう見終わった瞬間に息切れと動悸が一気に…》《あまりにも胸が痛い》《なかなか人の心がない脚本だな》と嘆く声があがっている。
順平は真人の影響で人を殺めることを肯定的に捉えつつあったが、母のことを想い「僕に人は殺せない」と踏みとどまっていた。しかし凪の死によって心が乱され、真人に付け入る隙を与えてしまう。価値観が狂った1人の少年は、一気に人の道を外れていく…。
エピソードのラストでは、虎杖が順平と対峙。果たして虎杖は、友人の凶行を止められるのだろうか。次回も目の離せない展開になりそうだ。
文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ