
『チェンソーマン』1巻(藤本タツキ/集英社)
12月14日発売の『週刊少年ジャンプ』にて、藤本タツキの手がけるダークヒーローマンガ『チェンソーマン』がついに完結を迎えた。これまでの伏線が鮮やかに回収された最終回に、ネット上で大きな反響が巻き起こっている。
【ネタバレあり】第97話「愛・ラブ・チェンソー」
「支配の悪魔」であるマキマとの死闘を終えたデンジ。マキマはあらゆる攻撃が通じない無敵の相手だったが、デンジは〝食べる〟という行為によって無力化を試みる…。最終回で描かれたのは、そんな奇天烈な戦いのエピローグだ。
デンジは公園のベンチで、公安のデビルハンター・岸辺と再会。マキマを全て食べ終え、復活の兆しも見られないことを語る。その後、デンジは近くに1人の子どもがいることを発見。追い払おうとして手を伸ばすと、指をガブリと噛まれてしまう。すると、デンジは「マキマさん!?」と驚愕した様子に。かつてデンジはマキマに指を噛まれ、その感触を覚えさせられていたのだが、どうやら少女の噛む力はマキマそっくりだったらしい。それもそのはず、岸辺によると彼女は生まれ変わった「支配の悪魔」だという…。
他にも、今回のエピソードではこれまで散りばめられてきた伏線の数々が回収されることに。ジャンプマンガらしからぬ奇抜なアイデアに満ちた作品だったが、最終回は王道とも言える美しい構成となっていた。
多くのファンが心を動かされたようで、ネット上では《チェンソーマン最終回、あまりにも完璧なエンターテイメント。天晴れとしか言いようがない》《色々な思いが溢れ出て号泣。チェンソーマンに出会えてよかったありがとう》《キレイにまとまったな。こういうのでいいんだよ!》《ぎょえ~! チェンソーマンの最終回、最高を越えてきた》《途中はほんとに鬱だったのに、最終回で最高な気持ちになれんのすごくない?》《読者を何回も絶望に落としたのに、こんな綺麗な最終回になるなんて思わなかったよ…》といった称賛の声が溢れかえっている。
「闇が深いジャンプ作家たち」の絆も話題に
今回注目を集めているのは、最終回の内容だけではない。「チェンソーマン」の連載終了について、巻末コメント上で〝とある共通点〟をもつ作家陣が反応を示しているのだ。