
『呪術廻戦』1巻(芥見下々/集英社)
〝第二の鬼滅〟として、世間から大きな注目を集めているダークファンタジーマンガ『呪術廻戦』。12月14日発売の『週刊少年ジャンプ』では同作の番外編が掲載されたのだが、その内容が「シュールすぎる」と話題を呼んでいるようだ。
【ネタバレあり】「呪術廻戦」番外編
本編では、主人公・虎杖悠仁と特級呪霊・真人とのバトルがいよいよクライマックスに突入しているところ。しかし、そこで読者に〝おあずけ〟を食らわせるように、今回は5ページの番外編を掲載。緊張感に満ちた本編とは打って変わって、まるでギャグマンガのような展開が繰り広げられた。
最初の4コママンガは、「キセキの世代」というド直球のタイトル。言わずと知れた人気ジャンプマンガ『黒子のバスケ』で、特別な才能をもったキャラたちを指す言葉が〝キセキの世代〟だ。4コマでは青井や緑ヶ丘、赤坂など、どこかで聞いたような名前のバスケ部員が登場。虎杖とバスケ対決を行うのだが、彼らは揃いも揃ってとある欠点を抱えていた…。
その他、金にがめつい一級呪術師・冥冥にまつわる4コマも。高専に冥冥が訪れていることを知った五条悟は、とある方法で彼女を呼び出す。それは小銭を床に落とし、音を鳴らすという方法。冥冥の姿は、『忍たま乱太郎』に登場するドケチキャラ・きり丸を彷彿とさせるものだった。
まさにやりたい放題のギャグ展開に、読者からは《ページめくったらいきなり黒バスネタだったので盛大に吹きましたwww》《呪術はツッコミどころしかなかったけど、悠仁のバスケしてる姿が見れたのでよかった》《この4コマが最期の姿になるかもしれないとか嫌すぎるだろ!》《番外編の冥さんが完全にきり丸で笑った》《今週の呪術廻戦よすぎる!! 一生これが続いてくれ~》といった声が上がっている。
冥冥は本編において死闘の真っ只中にあり、読者目線では〝生死不明〟となっている状態。他にも数多くのキャラが、生きるか死ぬかの瀬戸際を迎えている。そのため、ほのぼのとした番外編を読んで束の間の癒しを得た読者も多いようだ。
次号では、いよいよ「渋谷事変」の佳境にあたるエピソードが描かれる予定。虎杖と真人、相反する2人の運命はどのように展開していくのだろうか…。
文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ