現役ママの10人に1人がトラブルを経験… 陰湿な「ママ村八分」に怯える人々の声…

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子どもを育てていると、多種多様な問題に直面するもの。その1つとしてよく挙げられるのが、「ママ友問題」だ。自ら友人を選べた学生時代と違い、子どもが関わってくることなので苦悩する人も多いよう。とある掲示板には、保育園で1人もママ友ができなかった女性のお悩みが投稿され、さまざまな反響が上がっている。

投稿者はフルタイムで働く保育園年長児のママ。子どもを0歳児から保育園に通わせていたものの、卒園まで半年をきった今となってもママ友が1人もいないという。子ども本人は友達もたくさんいて、保育園も大好き。そのため夫からは「面倒事に巻き込まれず平和に過ごせたから良かったじゃないか」と言われたのだが、投稿者は心にポッカリ穴が空いたような気持ちになっているそう。

「ママ友は必須ではない」と考える人は多いようで、掲示板上では《ランチに行くようなママ友を望んだとしても、フルタイムで働いてると結局行けない。立ち話する程度の仲で十分》《子どもが毎日楽しく過ごしているなら、それだけで大成功だよ》《グイグイ来られたら来られたでまた大変だし、トラブルがなかっただけでヨシ!》といった声が上がっている。

その一方、今後は積極的にママ友を作っていくべきだというアドバイスも。《ママ友から情報を得られるよう、母親は努力しておくべきという考えの人は多い。学校側も保護者同士の交流を薦めてくる。子どもの性格によってはママ友を無理矢理にでも作らないといけないかもしれない》《小学校ではある程度ママ友がいないとキツイかも。自分から動いた方がいいよ》など、小学校ではママ友が必要だという意見が多かった。

ママ友のメリット・デメリット

そもそもママ友を作ることにはどんな利点があるのだろうか? たとえばママ友がいると、学校の行事やクラスの環境など、保護者として知っておきたい情報が入ってきやすい。また、子ども同士でトラブルがあった際に、顔見知りの親であれば穏便に済ませやすいというのも大きなメリットだろう。

その一方、デメリットとしては「性格的に合わない」や「人間関係がこじれる」といった点が。掲示板上では《女が2人揃えば噂話や悪口が出る時もあるし、親しくしすぎるとトラブルの元になる可能性ありです》《私は保育所時代にグイグイ近寄ってくるママさんたちに振り回されて痛い目にあいました。ちょっとしたトラウマです》など、実体験にもとづいた“ママ友被害”を訴える声が上がっていた。

なお、メリットとデメリットを考慮した上で「ママ友は不要」と判断する人も多いよう。株式会社アムタスは2018年に、電子コミック配信サービス『めちゃコミック』会員を対象とする『ママ友に関するアンケート』を実施(めちゃコミック調べ)。アンケートで「ママ友がいる」と答えた人の割合は50%で、半数の人はとくにママ友コミュニティに属する必要がないと考えているようだった。ちなみに同アンケートで「ママ友トラブルに巻き込まれた経験がある」と答えた人は11%。約10人に1人の計算になるが、これを多いと取るか少ないと取るかは人それぞれだろう。

子どものために作ったママ友がいつしか本当の友達になる場合もあれば、その場限りの付き合いで終わることもある。また、腹をくくってあえて“ぼっち”を選ぶのも選択肢の1つ。どの道を選ぶにせよ、不要なトラブルはできるだけ避けたいものだ。

文=川崎かほ

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