『鬼滅の刃』スピード完結もこれが原因!? 『呪術廻戦』『サムライ8』…マンガも「SNS映え」を気にする時代

『呪術廻戦』1巻(芥見下々/集英社)

マンガ雑誌が発売された日、最新話の感想を誰かに話したくてワクワクしながら教室に飛び込む──。学生時代にそんな経験をしたことがある人は多いかもしれない。しかしSNSの発達によって、マンガ読者の生態は大きく様変わりすることに。今では世界中の人々がネット上に集い、一分一秒を争うように感想を共有している。

SNSの最も大きな特徴といえば、情報が伝達されるスピード感。以前とは違ってマンガ雑誌が電子版で発売されるようになったこともあり、日付が変わると同時に最新話の感想が飛び交っている。そんな状況に苦言を呈したのが、人気マンガ『キン肉マン』を生んだマンガ家ユニット『ゆでたまご』の嶋田隆司だ。

「キン肉マン」は現在、紙媒体の『週刊プレイボーイ』とWeb媒体で平行して連載中。Web媒体の方が紙よりも早く公開されているのだが、それが問題の火種となった。今年9月、嶋田はTwitter上で、Web媒体の読者に対する苦言を投稿。スクショつきで最新話の感想を呟く行為について、牽制するようなコメントをつづった。さらに9月10日には、「一週間かけて一生懸命描いた作品がアップ後、たった5分で消費され SNSにスクショ、ネタバレされたら悲しいよね」という心境を明かす──。

Web読者は作品を「5分で消費」している、という意味にも受け取れるこの発言。ネットの一部では、《5分だけでも消費されただけいいのでは? 消費されない作品は世に出てないのと一緒だよ》《Web漫画好きとして、夜中の更新をじれったく待って、読んだ直後に感想呟いたら「5分で消費された」って蔑まれるのはツラいですね》《案の定「真面目なファン」を狙い撃ちで凹ませてて、言葉選びがド下手としか…》などと反発の声が上がっていた。

「5分で消費」される環境によって何が変わった?

Web読者は嶋田の発言を批判したものの、SNS上でコンテンツが高速で消費されているのは事実だろう。衝撃的な展開が描かれるたび、関連する単語がTwitter上でトレンド入り。作品に含まれる情報の中から、バズる要素だけが注目され、拡散されていく…。そんな光景を誰もが目にしているはずだ。