
『進撃の巨人』1巻(諫山創/講談社)
12月20日深夜に放送された『進撃の巨人 The Final Season』(NHK総合)の第3話では、ライナー・ブラウンの過去がじっくり描かれる展開に。精神的に追い詰められていくライナーをめぐって、ネット上では同情の声が相次いでいる。
第3話「希望の扉」(シリーズ話数62話)
大国「マーレ」では、巨人になりうる可能性を秘めたエルディア人がマーレ人に迫害を受けている。少年時代のライナーは“名誉マーレ人”の地位を得るため、「鎧の巨人」の能力を継承することを目指していた。
見事戦士に選ばれたライナーは、ベルトルトやアニと共にパラディ島への潜入任務を敢行。しかしそこで、リーダー格であるマルセルの口から衝撃の事実が。実はマルセルが弟を守るために印象操作した結果、ライナーが「鎧の巨人」を継ぐことになったという…。
ショックを受けるライナーだったが、そこで突如巨人が襲撃。彼を守るために、マルセルが落命してしまう。リーダーを失ったことでアニは作戦中止を訴えるが、ライナーは「このままじゃ俺たちはおしまい」だと主張。ライナーたちは作戦を続行し、巨人の能力を使ってシガンシナ区を襲撃する。
その後ライナーは巨人であることを隠し、エレンたちと訓練兵として過ごす。ライナーにとってエレンは作戦上の敵だったが、落ち込む姿を見て自分の過去を重ね合わせてしまったよう。自らが巨人であるにも関わらず、「巨人を一匹残らず駆逐するんだろ。お前ならやれる」と激励するのだった。
そして現在、大人になったライナーは激しい希死念慮にさいなまれていた。銃を口の中にくわえ、過酷な現実に別れを告げようとするライナーだったが、その直前で何とか踏みとどまる──。
全編通してひたすらに心をくじかれるライナーの姿に、ファンからは《今週もこれぞ進撃って感じの地獄で、最高に心抉られましたね…》《もうライナー退場させてあげてくれ》《こんなんライナーくん推すしかないやん…今週の進撃もわかりやすくクオリティの高い地獄だった》《NHK一生ついていく、ありがとうございました。今週もちょうどいい湯加減の地獄でした》《ずっと見たかったライナーのシーン鳥肌すぎた》といった声が相次いでいる。
TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season第3話(第62話)「希望の扉」をご視聴いただいた皆様、ありがとうございました!
来週の放送もお楽しみに!!Illustration:伊藤瑞希(作画監督)#shingeki pic.twitter.com/9W4kIwQbry
— アニメ「進撃の巨人」公式アカウント (@anime_shingeki) December 20, 2020
これまで描かれてきたパラディ島での出来事が、裏側から“種明かし”されていく「進撃の巨人 The Final Season」。現在エレンたちは、どこで何をしているのだろうか…。
■アニメ『進撃の巨人 The Final Season』公式サイト
文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ