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カップルの間で愛を確かめ合うには、記念日やイベントの度にプレゼントを贈ることが必要不可欠。とはいえパートナーが何を欲しがっているのか察するのは、意外と難しいもの。よかれと思って選んだプレゼントによって、思いもよらない地雷を踏んでしまうこともあるようだ。
最近ではツイッター上で、アクセサリーブランド『4℃』の商品を贈られた女性による投稿が大きな話題に。その女性が受け取ったのはオープンハートのネックレスで、フタを開けると『星に願いを』が流れるアクセサリーボックスに入っていたという。彼女は「頂いた身で…こんなこと…アレですが…」とぼかしつつ、30歳である自身へのプレゼントにはふさわしくないという想いを仄めかしていた。
「4℃」のアクセサリーは比較的安価で手に入り、ハートのモチーフが多用されたデザインであることから、若い年齢層の女子に人気。しかし、投稿者と同じように、アラサー向けのプレゼントとは言い難いと考えている女性は多い。ネット上では《30代にこれはキツイですね。私は去年、オープンハート頂きました。高校の時に同じものを貰いました。40代なのに、オープンハート》《同じく30代(しかも後半)なので私もオルゴールもらったらビックリ。ただ、価格帯が悪いわけではなくて…単純に、彼氏の「これ喜んでくれるかな」と、彼女の「こんな気持ちで選んでくれたのかな」の両方が足りない印象でした》《大好きな人がくれたとしても困る(33歳)》など、共感の声があがっている。
その一方、プレゼントを揶揄するようなツイートに反発する人も。とくに男性を中心とする層から、《感じ方は人それぞれだと思うけど、何を貰ったかで判断している時点で恋ではないので、いいんじゃないの》《確かに年齢的には合わないかもしれないけど、一生懸命選んで決めたものならどうだ? 物が全てじゃない心が大事っしょ?》《プレゼントをお渡しした男性が一番かわいそうな気がします》といった意見もあがっていた。
なぜ“地雷プレゼント”は生まれてしまうのか
どんなブランドでも、アクセサリーは決して安い買い物ではない。プレゼントを贈る側としても、それなりの覚悟をしているはずだ。にもかかわらず、なぜ相手をドン引きさせてしまう地雷プレゼントになってしまうのだろうか。
そもそもアクセサリーが地雷になりやすいのは、女性と男性の間で知識の量に大きな差があるため。男性にとってはどれも同じように見えるアクセサリーでも、女性側に「これは10代の女性向け」や「成人女性へのプレゼントにふさわしくない」といった常識が存在するかもしれない。とくにプレゼントをもらう機会が多い、モテる女性ほど知識は豊かになっていく。
そんな女性に対して、「相手が喜びそうだから」と安易な気持ちでアクセサリーを贈るのはオススメできない。自分にとって圧倒的に不利な、相手の土俵へと飛び込んでいくようなものだからだ。いくら値段を奮発したところで、しっかりブランドの情報や相手の好みをリサーチしなければ勝率は決して上がらないだろう。
この話を聞いても、「どうせあげるなら相手が好きなものをプレゼントしたい」という人もいるはず。そんな時はサプライズしたい気持ちをグッと堪えて、一緒にプレゼントを選んでみよう。買い物に誘えばデートできる上、相手の好みを知ることもできるため、まさに一石二鳥の作戦だと言える。
それでもなお、男のプライドがあるという場合は、正々堂々とプレゼント勝負を挑むしかない。敗北すればドン引きされ、SNS上で晒されてしまうリスクもあるが、勝利すれば女心がわかる人間として尊敬のまなざしを向けられるだろう…。
文=城門まもる
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