「夫に帰って来て欲しくない…」 知らず知らずのうちに妻を蝕む『夫源病』とは?

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笑顔があふれる家庭にしたい――。結婚する時は誰しもそんな風に思っているはず。しかし生活を共にするうちに、愛していた人がストレスの根源になってしまうこともある。とある掲示板では「夫と一緒にいると体調が悪くなる」というトピックが立てられ、女性たちの注目を集めているようだ。

投稿者は夫と結婚してから7年が経つという女性。夫が仕事から帰ってくると吐き気や動悸、頭痛に見舞われるようになったそうで、最近では「帰るよ」と連絡が来るだけで逃げ出したくなる始末。彼女はその原因について、「短気で怒りやすい旦那の機嫌をつねに窺っているせい」と分析している。

彼女と同じように、夫が家にいると体調不良を感じるという人は多い。掲示板上では《夫がいると精神的に落ち着かない。リラックスできない》《病院通ったよ。離婚して体調回復した。もう、人とは一緒に暮らしたくない》といった体験談が上がっていた。

またコロナ禍によって夫が家にいる時間が増え、症状が悪化するケースもあるようだ。《夫がテレワークでずっと家にいて、胃痛と吐き気がある。生理不順にもなった。見張られている感じがするし、少しでも機嫌を損ねると悪化する》《昔から夫が長期休暇の時だけ体調が良くなかったけど、コロナで家にいることが多くなったら悪化した》といった声が目立つ。

妻の身体に異変を起こす「夫源病」

夫の言動を原因として妻が体調不良を起こすことは、「夫源病」という名称で呼ばれている。これは医師の石蔵文信氏が2011年に発表した、『夫源病 -こんなアタシに誰がした-』という著作で命名した病だ。

症状に心当たりのある人が多かったためか、夫源病はたちまち大きな注目を集めることに。2019年4月に放送された『健康カプセル!ゲンキの時間』(TBS系)では、夫源病についての特集が組まれていた。

同番組によると、家事を妻の仕事と考えており、束縛心の強いタイプの夫が夫源病を引き起こしやすいという。また「ありがとう」や「ごめんなさい」を言えない、というのも大きな特徴。

それに対して夫源病になりやすい妻は、いわゆる“良妻賢母”でありたいと願うタイプ。弱音を吐き出したくても我慢したり、無理を押して仕事や家事に邁進してしまう人は注意した方がよさそうだ。

では、夫源病を予防するには一体どうしたらよいのだろうか? まずは、夫婦でしっかりコミュニケーションをとることが大切。「嫌なものは嫌」「もっとこうして欲しい」などと、自分の思いを伝えられるように努力しよう。言いたいことを長年飲み込んできた人の場合、いきなり不満を口にするのは難しいかもしれないが、少しずつでも“リハビリ”していくといいだろう。

次に大切なのは、息抜きを覚えること。ひとりでフラッと散歩に出かけたり、夫と別々の空間で過ごす時間を設けたりすることが、ストレス解消につながるはずだ。SNS上では、《お小遣いをためてホテル宿泊したら、開放的で疲れがどっと取れる》《スマホのゲームに集中する時間を作るのもオススメ》《ドラマのロケ地でランチしてストレス発散!》といった独自の対策法を挙げる人も見受けられる。

夫婦とはいえ、お互いひとりの人間。長い人生を一緒に過ごしていくためにこそ、適度な距離感を模索することが重要なのかもしれない。

文=川崎かほ

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