コロナ禍で“お化粧男子”が爆増? 女性の”すっぴん化”と真逆の構図に…

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新型コロナウイルスの影響で、世界中でさまざまな業界が大打撃を受けている。飲食業界や観光産業の被害が目立っている中、実はコスメ業界にも大きな影響があったらしい。本稿ではそんなコスメ業界の現況と、“男性用コスメ”をめぐる裏話を掘り下げていこう。

ノーメイクで過ごす女性が増加中

株式会社GLAPentertainmentは昨年12月、20代から30代の女性を対象として「コロナ禍におけるコスメの消費行動変化についてのアンケート調査」を実施(出典:グラップエンターテイメント)。このアンケートではコロナ禍において「普段のメイクに変化があった」という回答が5割を超え、さらに「ノーメイクの日が増えた」と答える女性が20代で67%、30代でも62.7%と高めの数値を叩き出していた。

なぜノーメイクの女性が増えたかといえば、その背景にはやはりリモートワークの普及が考えられる。対面で会社の人間と接する機会が減ったことで、メイクをしなくても済む日が増えているのだろう。

またマスクを装着する習慣ができたことで、リップやグロスといった口元のメイクをする女性が減っているよう。「使用頻度が下がったコスメ」を尋ねた設問では、66%以上の女性が「口紅」と回答している。さらに顔全体をマスクや前髪で隠すようになった影響か、ファンデーションや化粧下地などの「ベースメイク」も上位にランクイン。全体的にコスメの購入機会が減っており、化粧品業界は大きな痛手を被っていることが予想される。

自粛生活で強くなる「メンズメイク」への興味

コロナ禍によって女性のメイク離れが進む中、男性の間ではむしろメイクに興味を示す人が増えているようだ。昨年から今年にかけて、多くの企業からメンズコスメがリリースされている。

たとえば昨年12月には、大人男性向けメイクブランド『URUBORO』が第一弾となる商品「肌荒れワンポイントカバー」を発売した。他にも『資生堂』のメンズブランド「uno」では、人気のBBクリーム「ウーノ フェイスカラークリエイター」が絶好調。昨年7月の発売以来、累計100万個を出荷するほどの人気を博している。またメンズコスメだけでなく、男性たちは素肌を考えた“スキンケア”にも興味を示しているよう。メンズスキンケアブランド『BULK HOMME(バルクオム)』は、昨年7月にシリーズ累計出荷数が500万本を超えたことを発表していた。

このようにメンズメイクやコスメの市場は活況を呈している。ではなぜ、男性たちはメイクにハマるようになったのだろうか?

まず1つ目の理由としては、リモートワークに伴うオンライン会議の普及が挙げられる。カメラによって日常的に自身の顔が映し出されるようになったことで、特有の“テカリ”を気にする男性が増えているのだろう。

また外出自粛中に、YouTubeなどを見る時間が増えたのも理由の1つ。男性ユーチューバーはほとんどがメイクを行っており、「メイクは女性だけのもの」という固定観念を壊している。また男性のメイク系ユーチューバーも多く存在するため、手軽にコスメの情報を手に入れられる環境となったことも大きい。

これまでにない盛り上がりを続けるメンズメイク市場。新たなライフスタイルの定着に伴い、化粧品業界は大きな変化を迫られているのかもしれない。

文=大上賢一

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