新卒の7割が「コロナの影響なし」 コロナへの危機感が低すぎる若者たち

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新型コロナウイルスによって、一変してしまった生活様式。イベントが軒並み中止になってしまったり、終電の時間が繰り上げられたりと、「日常生活が変わってしまった」と自覚する場面も多いのではないだろうか。しかしコロナに対する危機感については、世代によって大きな違いがあるようだ。

株式会社ジェイックは、2021年1月4日~6日にかけて「新型コロナウイルスに関するアンケート」を実施。2021年の新卒学生を対象として、コロナ禍の就職活動について意識調査を行った。

そこでコロナの影響によって志望業界や業種を変更したか尋ねたところ、31.4%の学生が「変えた」と回答。言い換えると、約7割の学生はコロナの影響を考慮せずに就活を行っていたことになる。

また、コロナの影響で「企業選びで重視するようになったことがあるか」というアンケートでは、「企業の将来性があるか」「勤務地」「企業の社風が良いか」といった選択肢がランキングのトップ3に。いずれの選択肢も、コロナ禍の情勢とはあまり関係がない回答だと言えるだろう。

逆にコロナに関連する回答としては、「テレワークの実施をしているか」が9.0%、「企業の選考のWeb化の状況」が14.9%。どちらも1割前後にとどまっており、高いとは言えない割合だ。少なくとも今の就活現場においては、「コロナ後の社会」を意識する学生が多くないことが窺える。

世代間の意識の差? 新型コロナに対する危機感の欠如

現在、コロナワクチンが実用化の段階に進んでいるが、まだまだその結果は分からない状態。今後もコロナという“異常事態”に対応すべく、日本の企業は大きな変化を強いられるだろう。そう考えると、若年層がコロナ禍以前から変わらない価値観を持ち続けているのは、「見込みが甘い」と言うべきなのかもしれない。

また若年層における「コロナへの危機感の薄さ」は、仕事にかぎった話ではない。つい先日、Twitter上では、参加するはずだった成人式が土壇場で中止になったという若者のツイートが話題に。感染拡大防止のために仕方のないことなのだが、それでも「成人式をやりたかった」という若者の声が多く上がり、物議を醸していた。

実際のところ、コロナによって重症化する比率が高いのは高齢者。それに比べて、10~30代は無症状や軽症の人が大半を占めている。生命の危機を感じるかどうかという点で、若年層とそれ以外で大きな意識の差があることは否めない。

とはいえ若年層のコロナ患者が重症化しにくいとしても、周囲に感染させてしまうリスクがあることは確かだ。コロナによって自分や周囲の人間にどんな危険が生じるのか。また、未来の企業や社会のあり方にどんな変化が起きるのか…。アフターコロナに対して、豊かな想像力をもつことが求められている。

文=大獄貴司

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