我慢するのはいつも私だけ…「身勝手な妹を甘やかす両親」が許せないという悩み

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幼い頃は喧嘩を繰り返しつつも、それなりに上手くやっていけた「きょうだい」という存在。ところが、大人になってから揉め事を起こすと、埋められない溝ができてしまうことも…。とある掲示板では、身勝手な妹の振る舞いをめぐるトラブルが大きな話題を呼んでいた。

投稿者の女性は既婚者であり、実家にて両親と同居中。夫は養子縁組していないものの、彼女の家の家業である整備工場を手伝っている。そんな状況の中、よそに嫁いだ妹が家族を引き連れ、実家に週5回も出入りするようになったそう。

投稿者が文句を言うと、妹から「ここは、私の実家だ! 世話になって何が悪い!」と反論されてしまうことに。また母親も妹を受け入れており、投稿者に対して「どれだけ人をいじめれば気が済むんだ」と罵倒を言ってくる始末。

あまりにワガママな妹と、それを許す親という構図に、彼女はウンザリしているようだ。将来的には、相続に関しても妹が権利を主張してくるのでは…と危惧している。

この投稿をめぐって、ネット上では《そうやって今までも親に人生コントロールされてきたんですね。こういう親は変わらないので、向こうの脅しに負けじと親を捨てるか、死ぬまで搾取され続けるかの二択です》《どちらかのきょうだいと同居したら、もう一人は一線を置くべきですよね…》などと、さまざまな反響が続出。

その一方で、彼女の夫に同情する人からは《旦那がかわいそうすぎる。旦那の立場になってみて。もう家を出て行けばいいじゃん》《同居して家業も手伝ってくれてる旦那を蔑ろにしすぎ》《ご主人を盾にしてもっともらしいこと言ってますが、結局自分が親に直接言う勇気がないだけ》といった声も。夫のためにこそ、彼女自身が親と話をつけるべきというアドバイスが飛び交っていた。

成人後に浮上する「きょうだいリスク」とは?

兄弟・姉妹をめぐるトラブルについては、多岐にわたるケースが存在する。とくに昨今注目を集めているのが、「きょうだいリスク」という言葉。これは経済的に自立していないきょうだいを、自分が支えなければならなくなる…というリスクのことだ。

きょうだいが結婚して家庭を持っていればいいが、独身の場合にはいずれ近親者が自分しかいなくなっていく。平成29年版の「厚生労働白書」によると、50歳時の未婚割合は2015年の時点で女性が14.1%、男性に至っては23.4%。今後も未婚率は上昇すると見込まれており、2035年には女性が19.2%、男性は29.0%という数値になることが予測されている。つまり、日本社会ではますます「きょうだいリスク」が高まっていくということだ。

かつての団塊世代のように、経済的に安定した家庭は現代では少なくなっている。実際に「きょうだいリスク」を背負い、苦しんでいる人も多いようで、SNSなどでは《2人いるアラフォーの兄は自立できていない…。いつか共倒れするのだろうか》《母が施設に入居した後、実家がゴミ屋敷になった。避難してきた弟が居候して2年半が経過。いつ出ていくのだろう》《たくさん働いて稼いだ収入を、なぜ無職の兄に搾取されなければならないのか》といった実体験が。

もしそうした状況に陥った場合には、行政を利用して自立を促したり、法的手続きのアドバイスをしたりと、サポートに徹することがオススメ。直接的に金銭を渡し、自分の生活が疲弊するよりは、よほど賢い選択だろう。

大人になり、家庭をもつことで人はさまざまなしがらみを抱えるもの。いくら血を分けたきょうだいだからといって、無条件に支え合うことは難しい。そんな時は、自分にとって誰が大切で、何を守りたいのか見つめ直すことも必要かもしれない。

文=川崎かほ

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