
『ONE PIECE』1巻(尾田栄一郎/集英社)
1月31日に放送されたアニメ『ONE PIECE(ワンピース)』(フジテレビ系)の最新話に、ワノ国編において屈指の人気を誇るキャラ・光月おでんがついに登場。その意外なキャスティングをめぐって、ネット上で歓喜の声が相次いでいる。
※アニメ『ONE PIECE』最新話の内容に触れています
おでんは元将軍・光月スキヤキの息子で、さまざまな騒動を巻き起こしてきたトラブルメーカー。0歳にして乳母を投げ飛ばし、4歳で大岩を投げてクマを撃退。その後も遊郭に入り浸り、ヤクザとの抗争を繰り広げるなど、数多くの伝説を残してきた。
この日放送された960話「ワノ国一の侍! 光月おでん登場」では、そんなおでんをめぐる回想シーンが描かれることに。41年前、18歳のおでんは鎖国中のワノ国にありながら、〝自由〟を求めてさまよっていた…。
\#ワノ国編 アニメ放送情報!/
アニメ『ONE PIECE』960話
「ワノ国一の侍!光月おでん登場」は
1月31日(日)朝9:30より放送#光月おでん がついに見参!
原作で描かれた、おでん「はふはふ」シーンがアニメにも登場!お楽しみに!
※地域により放送日時が異なります#ONEPIECE pic.twitter.com/orIGyuTYAY— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) January 30, 2021
数十回にわたって違法出国に失敗したおでんは、「窮屈でござる」と叫び、大きな身体を揺らしながら走り出す。そして「俺は広い世界を見たい! 自由に!」と言い、海に向かって大きくジャンプ。直後には「おでん食いたーい!」と言いながら、水没するのだった。
おでんの声はどっしりとした風格が漂っており、天下を揺るがす大物にふさわしい重厚感。それにも関わらず、どこかマイペースでコミカルな印象も漂わせている。まさにハマリ役と言うべきおでんの声優は、長年の間ジャッキー・チェンの吹き替えを行ってきたベテラン声優・石丸博也だ。
おでんはすでに死亡しているキャラであり、本格的にアニメに登場したのは今回が初めて。回想シーンを見て声優の正体に気づく人も多かったようで、ネット上では《おでん様の声、ジャッキー・チェンの吹き替えの方か。「あ~らよっと!」がもうジャッキー》《おでん様の声がジャッキーなのはたまらなく良い》《ワンピースに、ジャッキーが、キターーーー》《アニメのワンピースからジャッキー・チェンの声が聞こえてきたと思ったら、おでんだった!》と驚きの声が上がっている。
石丸が近年のアニメに出演するのはかなりレア。2008年には『銀魂』のドラゴン隊長という役柄を演じていたが、こちらは名前から想像がつく通りジャッキー・チェンのパロディキャラだった。物語に大きく関わってくるおでんの役を演じることに、ジャッキーファンや往年のアニメファンは喜びを隠せないようだ。
おでんが登場するエピソードは今回で終わりではなく、しばらく続いていく模様。多くの侍たちを魅了する傑物の生き様を、しかと見届けよう!
文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ