『エヴァ』完結編の“オチ”を徹底予想! あらゆる伏線を考慮して辿り着くのは…

 

『新世紀エヴァンゲリオン』(漫画:貞本義行、原作:カラー/KADOKAWA/角川書店)

社会現象にもなった『新世紀エヴァンゲリオン』のリメイク作品、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ。第1作目の『序』が公開されてから10年以上の時を経て、物語は今後公開される『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をもって完結を迎える。謎めいた伏線の数々から作品の結末を読みとこうとするファンも多く、ネット上では公開前からさまざまな考察が飛び交っているようだ。

まず取り上げたいのは、「新劇場版」シリーズの舞台が2巡目の世界なのではないかという説。第1作目「序」はアニメ版の第1話~第6話までのストーリーを踏襲、第2作目『破』では、第8話~第19話のストーリーをもとにしつつ、劇場版オリジナルキャラクターを交えて全く新しいストーリーが展開された。さらに『Q』では時間が飛び、14年後の世界が描かれることに。

「Q」に登場した式波・アスカ・ラングレーのプラグスーツには、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版Air/まごころを、君に』で、惣流・アスカ・ラングレーがEVA量産機に襲われた際と同様の部位に損傷が。また、惣流は左目にも攻撃を受けて損傷しており、左目に眼帯を装着している新シリーズの式波とリンクしているものと考えられる。

また、「Q」のキーパーソン・渚カヲルが主人公・碇シンジに「また会えるよ」と告げて命を絶ったこと。「序」で「また3番目とはね、変わらないな、君は」と発言していた点なども考慮して、“作中では同じような物語が繰り返されている”と結論付ける人が多いようだ。

物語の始動は「Q」? 時系列に隠された謎

作品を観た人は誰もが感じると思うが、「破」から「Q」の間には突拍子もない時間経過が挟まっている。そこで浮上しているのが、物語の順番が旧劇場版シリーズ→「Q」→「序」→「破」の順番で展開されているのではないか…という説だ。というのも、「Q」に併記されている〝quickening〟とは、胎動を意味する言葉。つまり「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の胎動という意味であり、「序」のプロローグを表しているとも解釈できる。

TVアニメ版の続きだと思えば、渚カヲルの不可解な言動にも納得がいくのではないだろうか。「Q」でフォースインパクトが起こってしまい、シンジを救えなかったため、渚カヲルは「破」のラストで「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ、碇シンジくん」と呟いたのかもしれない──。

そうなると気になるのは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のストーリー。「Q」がフォースインパクトという形で結末を迎えているため、その後の世界が描かれるとは考えにくい。

そこで有力なのが、コミック版「新世紀エヴァンゲリオン」のラストにつながるという説だ。コミック版で描かれたラストは、碇シンジが新しい世界を望み、「僕の未来は無限に広がっている」とポジティブなセリフで締めくくられるもの。このラストはファンの間でも評判がいいようで、《貞本エヴァのラスト、どのエヴァよりも一番きれいな終わり方だ》《貞本エヴァのラストは本当によかったなぁ。受験に合格したアスカやケンスケだけでなく、きっとレイちゃんもシンジと同じクラスにいるって思える》といった声が上がっている。

コミック版の最終巻の巻末には、真希波・マリ・イラストリアスがメインとなっている描き下ろし漫画も。ストーリーは、シンジの母・ユイと父・ゲンドウの大学時代の話で、それが「真希波マリ」という16歳の少女の視点から描かれている。これまでTVアニメ版をもとに展開していたコミック版に真希波が登場したことで、「新劇場版」シリーズとコミック版が同じ世界線にあると考えた人も多い様子。真希波の描き下ろしなどを踏まえると、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のラストがコミック版のラストと同じ結末を辿る…というのも、あり得ない話ではないだろう。

本当のラストは、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開されるまで知る由もない。それまでは考察の末に辿り着いた、さまざまな結末に思いを馳せていようではないか。

文=城門まもる
写真=まいじつエンタ

【あわせて読みたい】