『ONE PIECE』1004話“洗脳”描写が物議! 主人公側は何をしても許される?

 

『ONE PIECE』1巻(尾田栄一郎/集英社)

2月15日発売の『週刊少年ジャンプ』に、マンガ『ONE PIECE』の最新話が掲載された。作中では「ワノ国編」が盛り上がる一方、とある描写をめぐって疑問を呈する声があがっているようだ。

※「ワンピース」最新話の内容に触れています

今回掲載された第1004話のサブタイトルは「きびだんご」。ワノ国に住む幼い少女・お玉が作り出す〝きびだんご〟が、物語を大きく動かすカギとなった。

お玉は自分のほっぺたからきびだんごを作り、動物に食べさせることで自分の家来にする能力をもつ。人間には効果がないようだが、人造悪魔の実「SMILE」によって身体の一部が動物となった者たちには通用する模様。これまでには、カイドウの部下だったスピードを手なずける様子が描かれていた。

最新話では、さらなるきびだんごの威力が描かれることに。スピードは「強壮剤」と嘘をつき、百獣海賊団の部下たちに無数のきびだんごを配っていった。また、ガゼルマンやダイフゴーといった面々も味方となっており、「ご主人様の家来になりやがれ!!」などと言いながら、着々とお玉の家来を増やしていく。

そしてお玉は、バトルを繰り広げるササキとフランキーのもとに到着。「みんな!! フラの介君を助けてー!!」と号令をかけると、きびだんごを食べた者たちが一斉に反乱を起こすのだった。

きびだんごの効果は「洗脳」に近い?

敵キャラたちが次々と寝返っていく様は壮観だが、一部の読者からは疑問の声も。相手の意志を無視し、能力によって従えていることについて、《きびだんご最強だけど、なんかワンピのストーリー的には異質な装置にしかみえない…一種の洗脳じゃんね》《悪人が善人になってるんだからいいよね!くらいのノリで洗脳やってるから普通に怖い》《人の尊厳を踏みにじってるような気もする》《おもちゃにして洗脳する奴よりはマシだけど大して変わんないなこれ》といった指摘があがっている。

「ONE PIECE」の作中ではこれまで、洗脳をめぐる描写が明確な悪行として描かれてきた。ワノ国編ではSMILEを食べさせられ、笑顔以外を失った者たちが悲劇的な存在として登場。またドレスローザ編にて、「ホビホビの実」の能力で従順なおもちゃに変えられた人々が描かれたのも記憶に新しい。だからこそ、相手を意のままに操るきびだんごに違和感を抱く読者が多かったのだろう。

お玉の能力がどれほど長続きするものなのかは、いまだハッキリと描かれていない。おそらくは一時的な効果だけであり、洗脳というより操作系の能力に近いものと思われる。だとすれば、読者が心配するような人道的な問題は一切ないはずだ。

きびだんごは果たして安全なのか、危険なのか──。バトルの行く末と共に、気になる要素がまたひとつ増えてしまった。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ

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