『ダンジョン飯』10巻が大ヒット! ファンタジー好きの間で“迷宮の兎”が話題に

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ファンタジーの世界を舞台とした異色のグルメマンガ『ダンジョン飯』の10巻が、2月13日に発売。1週間足らずで「Amazon」でのレビューが1000件を突破するなど、早くも大ヒットの兆しを見せている。そんな中、作中のとあるエピソードをめぐって、ファンタジーマニアたちの間で歓喜の声が巻き起こっているようだ。

※『ダンジョン飯』最新巻の内容に触れています

同作はダンジョンの深部でドラゴンに襲われ、あらゆるものを失った冒険者・ライオスたちを主人公とする物語。食に異常なほどの興味を抱くライオスは、スライムやミミックなど、ダンジョンでお馴染みのモンスターを食べながらドラゴンへのリベンジに挑む──。

最新刊となる10巻は、危険と謎に満ちた迷宮の最下層が舞台に。ライオスたちは狂乱の魔術師・シスルの家に侵入するのだが、そこで一波乱が巻き起こる。とくに注目を集めているのが、「迷宮の兎」をめぐるエピソードだ。

その兎は、熟練の冒険者たちの首をはね飛ばすという伝説的な存在。実際に姿を見せた兎たちは愛くるしい見た目をしているのだが、これまで登場したモンスターの中でもトップクラスに強く、恐ろしい。

迷宮の兎によって一人、また一人と倒されていく仲間たち。魔法使いのマルシルは決死の思いで立ち上がり、兎たちと死闘を繰り広げていく。

全滅寸前のシリアスな局面でありながら、マルシルの戦いにはコミカルなギャグも満載。ギャップに満ちた展開に、ネット上では《いやー面白かった。兎の回は絵面がヤバすぎて噴き出してしまった》《今回のダンジョン飯は兎ダンスが最高に笑えた! 複数回読んでも笑えるのは久々》《迷宮兎のくだり、今までで1番面白かったwww マルシルもかわいすぎる!》《兎と死闘を繰り広げるマルシルの姿でもうダメだった…》といった反響が相次いでいる。

ファンタジー好きなら誰もがピンとくる要素?

その一方で、ファンタジー作品が好きな読者からは《首を刈る兎なんて、ウィザードリィ世代にはたまらん》《迷宮の兎と言えばやっぱりボーパルバニーだよなぁ!って思ってフフってなった》《迷宮の兎の話を読んでいると、モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイルが観たくなる》といった反応も。

実は「迷宮の兎」は、一部のファンタジー作品で脈々と受け継がれてきたモンスターだ。初出は1975年に公開された映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』。ここで登場した〝首を狩る兎〟という概念が、1981年に発売されたダンジョンRPG『ウィザードリィ』に継承されることに。その後も「ウィザードリィ」シリーズでは、ボーパルバニーという名前で親しまれてきた。

いずれの作品でもかわいらしい見た目と、凶悪な性質をあわせもつ殺人兎。「ダンジョン飯」ではそんな兎の恐ろしさを描き出した上で、同作ならではのグルメにも活用している。

かわいいウサちゃんが一体どうやって人の首をはねるのか…。気になる人はぜひコミックスをチェックしてみてほしい。

文=田村瞳

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あめのちうさぎ / PIXTA

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