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『ファイナルファンタジー』といえば、日本が誇る大作ロールプレイングゲーム。同シリーズの最新作『FF16』の方向性をめぐって、現在ネット上では激しい議論が交わされているようだ。
事の発端となったのは、「FF16」のプロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの吉田直樹氏の発言。2月22日、ラジオ番組『ONE MORNING』(TOKYO FM)に出演した吉田氏は同作のコンセプトについて言及した。
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先週に引き続き、ゲストに…#ファイナルファンタジーXIV
プロデューサー兼ディレクターの
吉田直樹さんをお迎えします✨#FF14 の魅力について
更に深堀ります‼️お楽しみに🍀@FF_XIV_JP #TOKYOFM #ワンモ #鈴村健一 #ハードキャッスルエリザベス pic.twitter.com/wYcqabspLD— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) February 21, 2021
吉田氏はまず、自身がFFシリーズを1からリアルタイムでやっている世代であり、そろそろ50代に差し掛かることを告白。「FF16」は、そうした現実世界の「よさもつらさも分かっている」世代がターゲットとなるようだ。
さらに吉田氏は、現実を知ったFFのユーザーたちを、あらためてファンタジーに没入させることがテーマだと解説。大人世代が「またFFの世界で燃えられる」ことを目指す…といった説明を行った。
大人をターゲットとするという発言に、「FF」シリーズのファンは歓喜。ネット上では《今までは10代ぐらいの子ども向けだったけど今回のはよさそう》《ちゃんとしたダークファンタジー書いてくれればマジで期待できるな。任天堂キッズは相手にしなくていいから頑張ってほしいわ》《これは良いと思うね。もうガキのごっこ遊びみたいなRPGはウンザリ》《やっとFFが王道に帰ってきたって感じだな》といった盛り上がりを見せている。
現代のゲーム市場には合っていない?
シリーズの前作『FF15』は、メインパーティーとして4人の男性キャラが登場する作品。主人公たちがホストのようなイケメン揃いだったことから、一部では「女性・子ども向け」であるとして、反発の声もあがっていた。そうした背景もあり、「FF16」の方針を評価する論調が強まっているのだろう。
しかしその一方で、作品のコンセプトが現代のゲーム市場に合っていないという見方も。国内外で圧倒的な支持を受けている任天堂のゲームは、ほとんどが幅広いユーザー層へと開かれた作りとなっている。ユーザー層を絞りこむような方針について、《「大人も楽しめるストーリー」の謳い文句で実際楽しめた作品なんてあったか?》《おっさんによるおっさんのためのRPGってことでOK?》《FF16大人向けって言われても、大人も子どもも純粋に楽しめるやつがいいよお…つれえわ》と危惧する人もいるようだ。
現段階では、詳細なストーリーや設定はまだまだ謎に包まれている状態。世界中が注目するコンテンツだけあって、今後も続報が出るたびに波紋を呼んでしまうかもしれない。
文=雪之丞
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