対巨人の最終兵器!?『進撃の巨人』ハンジ・ゾエの胸を打つ「名ゼリフ」3選

『進撃の巨人』1巻(諫山創/講談社)

アニメの最終章が始まったこともあり、今ふたたび盛り上がりを見せている『進撃の巨人』。人類と巨人との壮絶な戦いを描いており、スリリングな展開によって人気を博している。そんなシリアスなストーリーを和ませてくれるのは、個性豊かなキャラクターたちだ。

中でも現在もっともアツい人物の1人が、エルヴィンの後任として調査兵団団長となったハンジ・ゾエ。奇人変人の類であり、コミカルなシーンしか印象にないかもしれないが、実は数々の名ゼリフを残してきた。今回は3つのセリフをピックアップし、ハンジの魅力をご紹介していこう。

「私達に見えている物と実在する物の本質は…」

物語の序盤、ハンジは巨人の生態を知るために、独自のアプローチを試みていた。これが変人たる所以だが、巨人たちに名前をつけて交流を図っていたのだ。

第20話「特別作戦班」では、ビーンとソニーと名付けた巨人に対する実験の結果を、楽しそうにエレンへと報告。そこでエレンは、「何で…巨人を目の前にしてそんなに陽気でいられるんですか?」と尋ねる。

するとハンジは、巨人の生態にいくつもの奇妙な点があることを知り、興味を持ち始めたのだと告白。そして、「私は思うんだ」「本当は…私達に見えている物と実在する物の本質は…全然違うんじゃないかってね」と、哲学的なセリフを口にするのだった。

たんなる巨人愛好家ではなく、世界をより深く理解するために巨人と接している──。そんなハンジの本質があらわになった名ゼリフだ。ハンジは優れた知性とピュアな好奇心を持っているからこそ、どれだけ挙動不審な振る舞いをしても多くの人に愛されるのだろう。

「調査兵団は未だ負けたことしかないんだよ?」

これはもう言うことなしでアツいセリフだ。第57話「切り裂きケニー」にて、調査兵団に協力していたリーブス商会の会長が憲兵団によって殺されてしまう事件が勃発。ハンジは一部始終を目撃したリーブスの息子・フレーゲルに対して、憲兵団の悪事を告発することを持ちかけた。

しかし小心者のフレーゲルは、自身に危険が及ぶことを恐れて、その要求を拒絶。「もうあんたたちは負けたんだ、敗者なんだよ」と言い放つのだが、ハンジの心には響かない。というのも、調査兵団はこれまで巨人に敗北し続けてきた上、壁内の民衆からも蔑まれてきた存在。長きにわたって辛酸をなめてきた歴史を背負うように、ハンジは「何言ってんの? 調査兵団は未だ負けたことしかないんだよ?」と言い返してみせる。

芯のブレることないハンジの言動は、フレーゲルに大きな影響を与えることに。その後、彼は王政の真実を明らかにするために活躍するのだった。

負けて終わりではなく、勝利するまでやり遂げるという強固な意志こそ、調査兵団の魂だ。その想いを真摯に受け継ぐハンジが後に調査兵団の団長となったのも、当然のことだと言える。