
『呪術廻戦』1巻(芥見下々/集英社)
これまでストーリーや作画など、さまざまな要素で話題を呼んできたアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)。2月26日に放送された第20話「規格外」では、スタイリッシュすぎる「BGM」が大きな注目を集めているようだ。
※アニメ『呪術廻戦』最新話の内容に触れています
現在、作中では虎杖悠仁と東堂葵のコンビが特級呪霊・花御と激闘を繰り広げている真っ最中。花御は植物を操る能力と頑丈なタフネスを誇っており、並大抵の呪術師では太刀打ちできないほどの実力をもつ。
しかし虎杖は「黒閃」という必殺技によって花御を圧倒し、東堂も自身の術式である「不義遊戯(ブギウギ)」を解放。バトルを優位に進めていき、東堂は勝利を確信する。だが花御もやられているばかりではない。「ここまで手傷を負ったのは生まれて初めてだ…。それでもなお、衰えることのない戦いの愉悦!」と言い放つと、さらなる奥の手を繰り出すのだった。
TVアニメ『#呪術廻戦』第20話「規格外」をご覧頂きありがとうございました!
黒閃を決めた虎杖は、東堂との連携プレーで花御を攻め立てる。さらに、自身の術式を解禁する東堂は、そのトリッキーな術式で花御を翻弄するが、突如帳が上がり…⁉次回第21話「呪術甲子園」もお楽しみに! pic.twitter.com/9bMAmiVYS0— 『呪術廻戦』アニメ公式 (@animejujutsu) February 26, 2021
視覚だけでも十分圧倒される戦闘シーンだったが、バックに流れていた劇中歌がさらなる相乗効果を生むことに。その曲では軽快なメロディに合わせて、女性ボーカルが英語の歌詞を歌い上げており、他のアニメではあまり見かけない演出となっていた。
スタイリッシュな曲調に、人気ゲーム『ペルソナ』シリーズを連想する人も多かったようだ。視聴者の間では、《バトルシーンでペルソナみたいな曲流れてまじでテンションあがった》《呪術廻戦の最新話、戦闘BGMがお洒落すぎてこれはペルソナ感!》《戦闘シーンのBGMがスタイリッシュすぎてペルソナ見てるのかと思った》《今週の戦闘BGM、ペルソナ感あるな。シャレオツ》《ペルソナ思い出してしまうの私だけ? 戦闘シーンに歌入りBGM入れるのは狡いねんて。好きやねんそういうの》といった声が続出している。
作品を盛り上げる“神曲”の背景
アニメ「呪術廻戦」では、通常のアニメとは異なり3人のアーティストが劇伴に携わっている。今回話題を呼んだ「ペルソナ風」の劇中歌は、『からかい上手の高木さん』などの劇伴で知られる堤博明氏が担当したものだ。
また、堤氏はツイッター上で今回手がけた劇中歌について言及。ボーカルを担当したのが、シンガーソングライター・Chicaという人物であることを明かし、《Chicaさんの歌声のおかげでよりインパクトのあるバトルシーンになりました》と絶賛していた。
#呪術廻戦 20話、Chicaさんの歌声のおかげでよりインパクトのあるバトルシーンになりました✨7話に続きありがとうございます!!!🎤 https://t.co/sqIhKY8AVp
— 堤博明 Hiroaki Tsutsumi (@hiroaki850605) February 27, 2021
なお、劇伴の方向性については、原作者・芥見下々による要望も反映されているそう。これまでインタビューなどでは、芥見が新時代のポップアイコン「ビリー・アイリッシュ」の名前を出していたことが明かされている。
「呪術廻戦」の世界観を表現するためには、クールな音楽が必要不可欠。今後の放送ではストーリーや作画だけでなく、音楽にも注目してみてはいかがだろう。
文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ