アニメ『呪術廻戦』五条悟の本質が明らかに!? アニオリ演出に飛び交う考察

『呪術廻戦』14巻(芥見下々/集英社)

ハイクオリティーな映像やストーリーで、絶大な人気を誇っているアニメ『呪術廻戦』(TBS系)。3月5日に放送された第21話『呪術甲子園』では、とあるシーンでアニメオリジナルの演出が加えられた。この展開に、ネット上ではさまざまな考察が飛び交っている。

※アニメ『呪術廻戦』最新話の内容に触れています

特級呪霊・花御たちの乱入によって、大混乱が生じてしまった「呪術高専」二校による交流会。呪術師たちはなんとか敵の襲撃を退けたものの、呪霊サイドの目的はいまだ明らかとなっていない。

被害を鑑み、そのまま交流会も中止となりかけるが、生徒たちの強い意志で続行という判断に。勝敗を決するための形式はなぜか「野球」に決まり、両校のプライドを賭けた試合が繰り広げられるのだった。

今回アニメオリジナルの演出があったのは、物語のラスト。「呪術高専」東京校の校長・夜蛾正道は、京都校の校長である楽巌寺嘉伸に対して「まだ虎杖が嫌いですか?」と尋ねる。すると楽巌寺は「好き嫌いの問題ではない」と言い、虎杖が死刑を免れているのは五条の〝わがまま〟によるものだと指摘。「個のために集団の規則をゆがめてはならんのだ」と、自らの信念を表明してみせた。

ここで、アニメならではの演出として追加されたのが「蟻の行列」。〝規則に従う集団〟を暗示するかのように、2人の前にある地面に蟻たちが行列を作っている様子が映し出されたのだ。

さらに会話が進むと、鼻歌交じりで歩いてくる五条悟が登場。五条は小さな蟻の存在に気付かなかったかのように、行列を踏みつけて通り過ぎていく──。

蟻の行列=弱者? 謎を呼ぶアニオリ演出

五条が蟻の行列を踏みつけるシーンに対して、原作ファンからはさまざまな考察があがっている。実際にどんな説が上がっているのか紹介していこう。

1つ目は、楽巌寺による〝個と集団〟の話をストレートに受け取った上で、「五条は集団を乱す存在である」と読み解くもの。具体的には《蟻の描写は集団の輪を表してるのね。そして五条はそれを乱すと》《蟻のところはシンプルに五条悟が集団行動とか、そういう次元を超越した存在であることを示していると思いました》という意見があがっていた。

また、五条の術式によるものなのか、踏みつけられた蟻たちは死んでいなかった。そのため「五条は弱者を気にしていないが、命は救う」という解釈も。《下々の者たちを踏みつける暴君と見せかけて、実はそうではないって話?》《潰れた蟻とかが描写されてないのが、なんかそれっぽい。弱い奴は容赦なく踏むけど別に殺す気はないみたいな》《規律の中で集団行動をとる蟻を踏みつけるような素振りはするけど、実際は踏み付けにしない、簡単に命は奪えるけど奪わない、そういうところだよなあ五条悟。腐った呪術界をなんだかんだ最後まで見捨てずに改革しようとしてるところとかさ》などと、五条の本質的な一面が考察されている。

また、蟻の行列が蛾を運んでいたことから、「夜蛾が犠牲になる」という展開を読み取る人もいるようだ。五条が温情をかけ、命を奪わなかった蟻は呪術界の人間たちを表しており、彼らによって夜蛾が犠牲にされてしまう…といった説が唱えられていた。

今のところ、蟻を踏み潰す五条の姿が何を示唆しているのかは定かではない。しかし原作をどこまでも忠実に描いてきたアニメスタッフが、何の意味もなくアニオリ演出を入れるはずもないだろう…。一体何を示唆しているのか、我こそはと思うファンは考察に挑んでみてほしい。

文=猿田虫彦
写真=まいじつエンタ
■『呪術廻戦』14巻(芥見下々/集英社)

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