アニメ『名探偵コナン』名作リブート大不評!“月光ソナタ”に落胆の声

『名探偵コナン』98巻(青山剛昌/小学館)

国民的アニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)が、3月6日の放送で1000回目を迎えた。そんな記念すべき同日の放送は、名作との呼び声が高い『ピアノソナタ「月光」殺人事件』を新たなスタッフと技術によってリブート。しかし視聴者からは、そのクオリティーにツッコミが続出している。

※アニメ『名探偵コナン』最新話の内容に触れています

今から約24年前、アニメ第1期の11話として1時間スペシャルで放送された「ピアノソナタ『月光』殺人事件」。劇中では、ピアノソナタ「月光」を弾きながら死亡したはずのピアニスト・麻生圭二による謎の依頼をめぐって事件を展開。江戸川コナン・毛利蘭・毛利小五郎たちが、伊豆の小島・月影島における惨劇へと巻き込まれていく。

同エピソードはコナンの推理によって、犯人を死に追いやってしまった唯一の回であり、歴代作品の中でも異質な立ち位置。コナンの探偵としてのあり方を大きく揺るがすストーリーとして、今でも語り草となっている。そんな伝説の回が現代風にアレンジされるということで、長年のファンたちも胸を躍らせていたようだった。

リブート版のストーリーや設定は、ほとんどオリジナル版と変わっていない。しかし、作画は最新の水準となっており、当時の主流だった「セルアニメ」から「デジタルアニメ」へと完全に移行したかたちとなる。

オリジナル版を見た方がいい?

リブート版の画面は、デジタルアニメ特有のキレイな仕上がりとなっていた。ところが画面の雰囲気などに関して、オリジナル版よりも「劣っている」と考える人が多かったようだ。

ネット上では《申し訳ないけれどオリジナルの完勝かな。雰囲気、間の取り方、作画、音の演出全てがオリジナルのほうが強い》《今のコナンの本質的な問題である、画面の魅力のなさが全面的に出過ぎている回だった》《月光楽しみにしていたけど、やはり昔の方が圧倒的にミステリーものとしての何か起きそうな雰囲気を演出していたな…》《デジタルの色の明るさか、各キャラの服の色合いのせいか、絵がのっぺりしてるように感じる》《やはり昔の方が良き! 昔の作画とかセル画の感じがエモいし怖さを引き出してた》といった厳しい声が続出している。

また、アニメの技術面に詳しいファンからは、色彩のコントラストなどに関して《コナン月光リメイク、画面のコントラストコントロール、セルアニメに負けすぎなの辛いな》《昔のコナンの背景表現が勝っているのはコントラストが強く、不自然で気持ち悪い感じが出ていて恐いからだと思うな。今のやつは細かいけど柔らかく自然になってしまい、リアルだから恐くない》と指摘する声も。

ちなみにこの回は、前編と後編に分かれての放送。前編でここまで言われてしまっては、後編を楽しみにする人は少ないかもしれない…。公式YouTubeチャンネルには過去の「ピアノソナタ『月光』殺人事件」がアップされているので、見比べてみるのもいいかもしれない。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『名探偵コナン』98巻(青山剛昌/小学館)

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