アニメ『進撃の巨人』原作改悪! 佐倉綾音が渾身の演技も「作り直してくれ」

『進撃の巨人』33巻(諫山創/講談社)

大人気シリーズの完結編にあたるアニメ『進撃の巨人 The Final Season』(NHK)の最新話が、3月7日に放送された。作中ではマーレの戦士候補生・ガビをめぐる名シーンが描かれたのだが、その演出に対して「迫力がなくなった」という指摘が相次いでいるようだ。

※アニメ『進撃の巨人』最新話の内容に触れています

第13話『森の子ら』で、ガビたちはマーレの捕虜が働いているというレストランに訪れることに。その捕虜とは、生前のサシャと親しく交流していた料理人のニコロだった。ガビとファルコはブラウス一家の前で一芝居を打ち、ニコロへの接触を図る。

するとニコロは、ガビがサシャを殺害した張本人であることを把握。「お前がサシャを殺したのか!」と激昂し、殺意を剥き出しにする。そしてブラウス一家の前にガビとファルコを差し出すと、「ブラウスさんどうぞ。あなたが殺さないなら俺が殺しますが、かまいませんね?」と提案するのだった。

神妙な表情で、ニコロから包丁を受け取るサシャの父親。しかし彼は「過去の罪や憎しみを背負うんは、我々大人の責任や」と言い放ち、ガビに手を出そうとはしなかった。むしろ怪我を負ったガビに対して、「大丈夫か?」と優しく声をかける。

大人たちのやり取りを聞いたガビは、呆然とした表情で「本当に…私が憎くないの?」と一言。その瞬間、後ろから包丁を持ったカヤが駆け寄り、ガビに刃を突き立てようとする。寸前でミカサに阻止されるものの、カヤは涙を流しながら「よくもお姉ちゃんを! 人殺し! 友達だと思ってたのに!」と叫ぶ…。

名シーンをめぐってさまざまな反響が続出

これまでガビを守ろうとしていたカヤが変貌を遂げる、衝撃の展開。原作の時点から評価が高いシーンだったが、アニメ版では演出に若干の変更が行われることに。原作では突如、後ろからカヤが襲ってくる場面だったが、アニメ版ではテーブルを回ってガビに接近するまでの過程が描かれているのだ。そのため、突然凶刃が迫ってくるような迫力が薄れているとも言える。

ネット上では、《カヤがガビを殺そうとするシーンは、原作通りのアングルでやってほしかったな~。あそこのインパクトすごかったもん。所々演出が緊迫感に欠けるのが気になる》《原作読んだ時はあんなに衝撃的だったのに、あのインパクトどこいったの…。動きが付いたほうが感情移入できなくなるって久々だな…》《カヤとガビのあの名画だけは不満だ。原作が良すぎて読んだ時はマジでゾッとしたもの。あそこだけ作り直してくれ》《アニメより原作のガビ虐の方が滾ったな。カヤのシーンもうちょいなんとかしてほしかった》といった不満の声が上がっていた。

他方で、ファンの中には同シーンを絶賛する人も。その根拠となっているのが、ガビ役の声優・佐倉綾音による演技力だ。ガビはマーレで思想教育を受け続け、エルディア人を悪魔と信じきっていた。しかし今回のシーンではニコロやカヤたちの想いをぶつけられることで、思想が根底から揺らぎ始めている。

声だけで伝えるのは難しい展開だが、佐倉は繊細な声色の変化によって見事に表現。また、カヤ役の浜崎奈々による演技などもあいまって、《毎回毎回声優さんたちの迫真の演技には感嘆してしまうけど、今回の「森の子ら」は個人的に「白夜」に匹敵するくらい演技に震えてしまう回だった》《声優さんの演技が乗るとほんと涙が流れるシーンです》《声優さんの声がつくとよりダイレクトに辛さが伝わってきて涙が止まらなかった》と絶賛されているようだ。

今後も原作ファンによる評価が高いシーンは数多く残っている。一体どんな演出を見せてくれるのか、期待して放送を待ちたい。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ
■『進撃の巨人』33巻(諫山創/講談社)

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