『ONE PIECE』サンジは名言の宝庫! 伊達男の生き様にしびれるセリフ3選

『ONE PIECE』98巻(尾田栄一郎/集英社)

今年1月、ついに1000話の大台に到達した長寿漫画『ONE PIECE』。その長い歴史の中で、読者の心を動かす名言が多数生み出されてきた。中でも〝名言量産機〟として知られるのが、「麦わら海賊団」イチの伊達男・サンジだ。

どんな女性にもめっぽう弱く、たとえ敵であってもメロメロになってしまうサンジだが、ただ軟派なだけではない。その芯には決してブレない信念があり、伊達男ならではの哲学が宿っている。今回はそんなサンジによる珠玉の名ゼリフを3つピックアップし、ご紹介していこう。

サンジの騎士道に惚れる…!

<たとえ死んでもおれは女は蹴らん>
もっともサンジの信条が強く感じられる言葉といえば、やはりこれ。『ウォーターセブン編』でサンジが強敵・カリファに苦戦を強いられた後、助けに来たナミに放ったセリフだ。

カリファは悪魔の実『アワアワの実』を食した能力者で、全身から自在に泡を出せる石鹸人間。発せられた泡は摩擦力を奪うことに加え、人間に付着すると力を失わせる効果があり、足に当たれば立つことすらままならなくなる。間違いなく強敵だが、サンジにとってはそれ以上に天敵である理由があった。

サンジは美女に出会えば必ず口説くような女たらしであり、女性には絶対に手を上げない。それは敵として相対する人物に対しても同じこと。サンジは女性であるカリファに対して一切攻撃できず、敗北してしまう。そして血まみれで地面に倒れ込んだまま、「…たとえ死んでも」「おれは女は蹴らん…!!!!」と宣言する。

瀕死の状態に追い込まれても、なお伊達男をやめないサンジ。そんな言葉を聞いたナミは、呆れ果てたようなリアクションをとりながらも「あんたの〝騎士道〟…少し見直したわ」と呟く。ナミとサンジの信頼関係を実感できる名シーンだ。

<いい勝負だった…もうそれ以上 言葉はいらねェハズだぜ…>
サンジは常日頃から美女に対する熱い想いを爆発させているため、多くの人が重要なポイントを見逃している。それはサンジが女性に対してだけ優しいわけではない、ということだ。

『アラバスタ編』の名勝負、サンジvsボン・クレー戦でのワンシーン。ボン・クレーといえば『オカマ拳法』の使い手であり、足技の名手。片やサンジも同様に『黒足』の異名にふさわしい豪脚を繰り出すことで知られており、互角の戦いを繰り広げていく。

両者の力は拮抗し激闘を極めたが、辛くもサンジが勝利する。そして戦いのあと、打ちのめされたボン・クレーに手を差し伸べながら発したのが「いい勝負だった…もうそれ以上 言葉はいらねェハズだぜ…」というセリフだった。

サンジのやさしさが、心を通わせた人全員に向けられているのがストレートに分かる言葉だ。男性相手には手厳しく辛らつな言葉をかけがちなサンジだが、誰よりも人を想い、敵にすら手を差し伸べるのが真の騎士道というものなのだろう。