『ONE PIECE』コビーは“少将”だった!? 95巻で修正された設定とセリフ

『ONE PIECE』1巻(尾田栄一郎/集英社)

漫画『ONE PIECE』にはさまざまな魅力が詰まっているが、その中でも唯一無二と言えるのが圧倒的な情報量。週刊連載にも関わらず、尋常ではない量の書き込みで読者を楽しませてくれている。

とはいえ厳しい時間制限があるためか、雑誌掲載時にはちょっとしたミスがあることも珍しくない。そうした箇所は、単行本化の際に修正を施されるのが通例だ。今回はコミックス95巻で起きた、ちょっとユニークな修正の内容について見ていこう。

コミックスで修正された『ワンピース』の設定

■コビーが2階級降格!
「ONE PIECE」95巻が発売された際にもっとも議論を呼んだのが、コビーの階級にまつわる修正だ。第956話『ビッグニュース』では、海軍の一員として活躍するコビーの姿が描かれるのだが、雑誌掲載時には「海軍本部少将兼『SWORD隊員』」と記されていた。

少将といえば海軍で上から4番目の役職であり、スモーカーが初登場した際の〝大佐〟よりも2つもランクが上。コビーが海軍に入隊してから2年ほどしか経っていないことを考えれば、「海軍少将」という肩書は異例にもほどがあるだろう。

雑誌登場時には思わず目を疑った読者が多かったようで、ネット上では《さすがにスピード出世しすぎだろ》《少将って大将まで後一歩みたいなもんじゃん》《コビー少将なのヤバすぎだろ たった2年でどんな成果上げたんだよwww》《コビーってもう少将なのかよ! 好きだけどさすがに出世早すぎ》といったツッコミがあがっていた。

しかしコミックスでは、そんなコビーの肩書きが「少将」から「大佐」へと2階級降格され、「海軍本部大佐兼『SWORD隊員』」となっていた。流石に出世が早すぎた…ということで修正されたのだろうか。

とはいえ、降格後の階級でも初登場時のスモーカーと同ランク。それに加えて、X・ドレーク率いる海軍の秘密組織『SWORD』にも所属しており、十分に驚異的なスピードの出世だと言える。このままいけば、とんでもない速度で海軍の中枢に食い込むことができるかもしれない。

■敵の兵力に1万人もの差が…
第955話『閻魔』では、カイドウを討たんとする「赤鞘九人男」と「麦わら海賊団」の面々が討ち入りの計画について話すシーンがある。そこでロビンは「百獣海賊団」の兵力が約2万人、将軍オロチの「行列」が約1万人として、討ち入り当日の敵兵力を「3万人」と数えていた。

しかし第958話『約束の港』では、絶望的な状況の中で錦えもんが「敵は4万!!!」と叫ぶシーンが描かれることに。3万でも4万でも、光月家サイドにとって多勢に無勢であることは変わりないのだが、やはり大きな違和感のあるシーンだろう。その後、コミックス版では錦えもんのセリフが「3万人」と修正されている。

ちなみに64巻に収録された第634話『10万 vs. 10』では、ルフィたちが10万人の敵と対峙したことも。そこでルフィは覇王色の覇気によって、一瞬で5万人を気絶させるという離れ業をやってのけた。戦いで重要なのは量ではなく質…「ONE PIECE」の世界ではそれこそが真理なのだ。